ホルヘ・リナレスが判定負けで4連敗。これがラストファイトか? VSジャック・カテラルに挑戦(WBAインターコンチネンタルS・ライト級タイトルマッチ)

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(出典:WOWOW)

ジャック・カテラル(イギリス)VSホルヘ・リナレス(ベネズエラ・帝拳)

WBAインターコンチネンタルS・ライト級タイトルマッチ(2023年10月22日)

両選手のプロフィール

ジャック・カテラル(イギリス)WBAインタコンチネンタルS・ライト級王者・WBA7位・WBC5位・IBF6位・WBO5位

28戦27勝13KO1敗、30歳 サウスポー

身長 170センチ  リーチ 170センチ

2015年にWBOインタコンチネンタルタイトルを獲得し、実に9度の防衛を果たしています。こういうわけのわからないタイトルは、WBOのランキングを獲得したら返上するのが一般的です。その後ようやく、4団体王者のジョシュ・テイラーに挑戦しましたが、判定負けでタイトル獲得に失敗しました。2023年5月に現在のタイトルを獲得しています。

ホルヘ・リナレス(ベネズエラ・帝拳)元3階級制覇王者

55戦47勝29KO8敗、38歳 オーソドックス

身長 173cm リーチ 176cm

元3階級制覇王者。キャリア20年の中で「わしボク」一番印象に残っているのは、2009年10月に、ファン・カルロス・サルガドを相手にした、WBA世界S・フェザー級王座の2度目の防衛戦です。まさかの1ラウンドTKO負けでタイトル防衛に失敗しました。衝撃的でしたね。そして、これが初めての黒星でした。このタイトルを日本に取り返したのが、「わしボク」の大好きな内山高志さんです。その後2014年にWBC世界ライト級タイトルを獲得し、2度防衛後2016年にWBA世界ライト級タイトルを獲得しました。そして、2018年5月にWBO王者のワシル・ロマチェンコと対決し、ダウンを奪いながらも10RTKO負けを喫しました。現在3連敗中です。ここまで8敗していますが、そのうち7敗がKO負け。これがリナレスの最大の弱点でしたね。

展開予想

3連敗中のリナレスにとっては、崖っぷちですね。幸いカテラルはそれほどパンチ力はなさそうな感じです。最近の5戦はKOが一つだけです。リナレスは38歳ですがスピードはそれほど衰えていません。勝てるチャンスは十分にあると思いますよ。ただ、12ラウンドもあるので、どこかで顎やボディにクリーンヒットをもらう危険性がありますね。一番注意するのが体がほぐれていない序盤に、うっかりパンチを被弾することです。

配信は午前3時ですが、メインの登場は7時ぐらいと言われています。これなら何とか生で見ることが出来そうです。

試合展開

7時にはもう終盤でした。どうやらリナレスはサウスポーのカテラルとの距離感が最後までつかめず、攻めあぐねて完敗だったようです。とにかく手数が圧倒的に少なく、クリーンヒットはほとんどありませんでした。5ラウンドにカテラルの左ストレートがヒットし、リナレスが腰を落としましたが、リナレスがピンチに陥ったのはこの回ぐらいでした。お互い手数の少ない凡戦でしたね。

4連敗を喫したリナレスは、今後どうするのでしょうね。

「わしボク」の独り言

現在のボクシングの採点は、いわゆる「振り分け採点」が主流ですね。昔なら10-10のところを無理やり10-9に振り分けるわけです。ジャッジのプライドがそうさせるのでしょうね。10-10なら素人と同じになってしまう。つまり判断力がないとみなされるのが怖いのでしょう。

しかし、観客は基本的に素人です。「今のラウンドは互角やな~」と思っても、実際の採点はどちらかが9点になっています。「前のラウンドはAにやったから、今度はBにしよう」は許されません。各ラウンドは独立して採点するのがルールですから。

となると、終わってみたらとんでもない採点になっていることも多々見かけます。12ラウンドの場合ですと、114ー114がいたり、118-110がいると思えば、110ー118と逆の採点もある。まあここまで極端な例はないでしょうが、これに近い採点は結構多いですね。

そろそろ、強引な「振り分け採点」を改めるべきですね。ルールではそれは明記されていないんですから。その方が、一番大事な「観客が納得する採点」に近くなると思いますよ。

昔はホームタウンデシジョンが問題になりましたが、最近は「振り分け採点」の弊害で判定結果に物議をかもす傾向がありますね。

 

 

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