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(出典:WOWOW)
ブランドン・フィゲロア(アメリカ)VSカルロス・カストロ
WBC世界フェザー級挑戦者決定戦(2022年7月9日)
両選手のプロフィール
ブランドン・フィゲロア(アメリカ)WBC世界フェザー級3位
24戦22勝17KO1敗1分け、25歳 オーソドックス
身長 173cm リーチ 184cm
2019年4月にWBA世界S・バンタム級王座決定戦にTKO勝ちして、タイトルを獲得。3度防衛し、2021年5月、WBC王者のルイス・ネリと王座統一戦を行い、7RTKO勝ちして、2団体王者となった。しかし、2021年にWBO王者のスティーブ・フルトンに判定負けして王座陥落。この試合が再起戦となり、同時にフェザー級転向初戦でもあります。
カルロス・カストロ(アメリカ)WBC世界S・バンタム級3位・WBO10位
28戦27勝12KO1敗、28歳 オーソドックス
身長 170cm リーチ 178cm
デビュー以来27連勝を記録。しかし、2022年2月、28戦目でルイス・ネリに判定負けで初黒星を喫し、この試合が再起戦となります。
試合展開
1R フィゲロアが頻繁にスイッチ
数字ではフィゲロアの方が身長は高いはずですが、リング上ではカストロの方が高く見えますね。フィゲロアは右にスイッチしながら、パンチを出してくるので、カストロは少しやり難そうです。フィゲロアは自然で非常にスムーズにスイッチしますね。
2R 下がりながらカストロがパンチを返す
フィゲロアがいつものように少しずつ前に出てパンチを放ち出しました。こしかし、この回はややもみ合いが多いですね。これがフィゲロアのボクシングですね。カストロの右ボディが2発ヒットしました。前に出るフィゲロアに対して、カストロもうまく下がりながらパンチを返しています。
3R フィゲロアのしつこい攻撃にカストロがダウン
フィゲロアがいつものようにしつこく前に出てパンチを放ちます。カストロもパンチの的確性では負けていません。しかし、1分過ぎから、フィゲロアがお構いなしに、ガンガン前に出てパンチを放ってきます。そして、フィゲロアがカストロをロープに詰めて連打を放ち、カストロはロープに寄りかかり、滑り落ちるようにダウンしました。スリップダウンのように見えましたが、意外とダメージがあるようです。何とか立ってきましたが、フィゲロアがロープに詰めて、ガンガンパンチを打ち込みます。カストロは防戦一方です。完全にフィゲロアのペースですね。
4R カストロも的確なパンチで応戦するが
フィゲロアはサウスポースタイルの方が多くなりましたね。カストロもしきりに距離を取ろうとしていますが、フィゲロアはいつものペースでパンチを出しながら前に出ます。とにかく接近してパンチを放ちますが、カストロも的確なパンチで応戦します。しかし、フィゲロアはお構いなしにパンチを繰り出します。
5R 打たれてもフィゲロアの手数は減らない
フィゲロアがワンツーを打ちながらまたサウスポーにスイッチします。1分過ぎにカストロが連打でフィゲロアをロープに詰める場面がありましたが、フィゲロアのペースを変えることは出来ません。フィゲロアも軽いパンチだけでなく、時折カストロに合わせてカウンターを打ち込みます。カストロも負けじと的確なパンチで応戦しますが、フィゲロアの手数に押されてしまいます。
6R フィゲロアの猛攻にカストロが防戦一方に
サウスポーからフィゲロアがガンガン手数を出して、前に詰めます。カストロも時折いいパンチを返しますが、お構いなしにフィゲロアが前に出てパンチを放ちます。フィジカル面ではカストロの方が上のような気がしますが、フィゲロアはとにかく手数が多い。残り1分強、珍しくカストロがフィゲロアをロープに詰めてパンチを打ち込みます。しかし、フィゲロアの的確な左右のパンチがカストロをとらえ、形勢逆転です。カストロが防戦一方になったところで、レフリーが試合をストップしました。
ちょっとストップが早いような気がしましたが、カストロも一杯一杯で最後の勝負に出たのでしょうね。
フィゲロアが6RTKO勝ちで、WBC世界フェザー級タイトルの挑戦権を獲得しました。