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(出典:WOWOW)
ヨルデニス・ウガスVSマニー・パッキャオ(WBAスーパー世界ウェルター級タイトルマッチ)
本来なら、パッキャオはエロール・スペンスと対戦する予定でしたが、スペンスの眼疾により、急きょ対戦相手が、ウガスに変更になりました。試合に対する楽しみは、半減どころか十分の一以下ですね。パッキャオには全盛期の破壊力はありませんし、ウガスは写真判定みたいな試合しかしない、世界王者の中でのトップクラスの魅力のないボクサーです。
両選手のプロフィール
マニー・パッキャオ(フィリピン)WBCウエルター級2位
71戦62勝39KO7敗2分け、42歳
身長 162cm リーチ 170cm サウスポースタイル
パッキャオについては、もう詳しい説明は不要でしょうね。2012年12月に、ファン・マヌエル・マルケスに衝撃のKO負けを喫してから、10戦して8勝2敗、KOはわずか一つだけです。2年間のブランがありますが、恐らくそこは心配ないでしょう。きっちり仕上げてくると思います。
ヨルデニス・ウガス(キューバ)WBAスーパー世界ウェルター級王者
30戦26勝12KO4敗、35歳
身長 175cm リーチ 175cm オーソドックススタイル
主だった戦績を拾ってみると、2014年5月にアミール・イマムに判定負けしています。
その後、2018年9月に、セサール・バリタエボに判定勝ちして、ポーターへの挑戦権を獲得。→(こんな試合やってんじゃ挑戦はむりやね。WBC世界ウェルター級挑戦者決定戦 ヨルデニス・ウガスVSセサール・バリヌエボ)j
実は、「わしボク」はこの試合しかウガスを見ていません。パンチの握りが浅く、ボディブロー以外は効果的なパンチはありませんし、当て勘も悪いですね。WBC王者のショーン・ポーターには1-2の判定で敗れています。
2019年7月にオマール・フィゲロアに判定勝ちして、エロール・スペンスへの挑戦権を獲得しましたが、2020年12月に、WBA世界ウェルター級王座決定戦に出場し、これも2-1の判定で、王座を獲得しています。
今回が1年ぶりの試合となります。
試合予想
恐らくパッキャオが積極的に仕掛けるでしょうが、ウガスも防御テクニックには優れていますから、そう簡単に効果的なパンチを与えることはできないでしょう。ウガスはリゴンドーほどではないでしょうが、守りのボクシングに徹するはずです。そうなると、カシメロVSリゴンドーの試合が頭に浮かんでます。あれほどひどい試合にはならないでしょうが、パッキャオの鋭い突込みも、ウガスを倒すほどのダメージは期待できませんね。
凡戦でしょう。もちろんパッキャオの判定勝ち。有効打はなくても攻勢点で、カシメロ的判定。
アンダーカードで、ロートル元世界チャンピオン同士が対戦するそうですが、これは1.3倍速で見るつもりです。
試合展開
両選手とも、無事に前日計量をパスしたようです。パッキャオの仕上がりは予想以上のようで、ちょっと期待できそな気がしてきました。
アンダーカードが2試合ありますね。
WBC世界フェザー級挑戦者決定戦
マーク・マグサヨ(フィリピン)VSフリオ・セハ(メキシコ)
これは興味深い対戦です。この試合を見てから、買い物に行こうと思います。
マグサヨが1Rにダウンを奪い、この試合は早いかなと思われましたが、2Rからセハが接近戦で盛り返し、ボディの効いたマグサヨがロープを背にし、5Rにダウンを奪われます。マグサヨは大ピンチに陥りますが、後半から少し疲れの見えたセハに対して徐々に盛り返し、10Rに逆転KOで挑戦権を獲得しました。面白い試合でしたね。
ウエルター級10回戦
ロバート・ゲレロ(アメリカ)VSビクター・オルティス(アメリカ)
これは見事なポンコツ対決ですね。後で録画で早回しで見ることにします。
予想通り、全く見せ場のないもみ合いで終始し、どうでもいい勝敗は、ゲレロの判定勝ちでした。
さていよいよメインです。
パッキャオVSウガス
1R)
やはりパッキャオが先手で前に出ます。ウガスは左ジャブで応戦。パッキャオは初回からエンジン全開で攻めこみますが、ウガスも結構応戦しますね。
2R)
お互いジャブの付き合いで、距離を測っています。ウガスはボディブローがいいですね。パッキャオもこの回は中に入ることが出来ません。
3R)
ウガスのガードが堅く、パッキャオは容易に飛び込むことが出来ません。パッキャオはやみくもに手を出しますが、ほとんどヒットしません。しかし、少しずつパッキャオらしい動きが出てきましたね。
4R)
パッキャオの右ボディブローでウガスは少し嫌な顔をしました。パッキャオの回転の速いパンチに、ウガスも応戦します。ウガスの左ジャブもシャープです。
5R)
パッキャオは速い連打で、攻め込みます。しかしいつもほど、手数は多くないです。ウガスは相変わらずガードが堅いですね。お互い手数の少ないラウンドです。パッキャオのパンチはウガスの堅いガードに阻まれます。パンチの的確さではウガスの方が上ですね。
6R)
パッキャオのパンチは、ほとんどウガスのガードの上です。終盤はウガスが前に出ます。パッキャオは手数が少ないですね。完全に攻めあぐねています。
7R)
解説のジョーさんも西岡さんも、パッキャオにポイントを与えていますが、それほどパッキャオのペースで試合は展開していません。まあしかし、この試合は見せ場なく判定決着になりそうですね。お互いに手数が少なく。退屈なラウンドが続きます。
8R)
パッキャオの手数は少なく、ウガスの堅いガードに攻めあぐねています。むしろウガスの方が前に出ています。ウガスはもっとボディブローを打てばペースを握れると思います。パッキャオの攻撃にウガスも果敢に応戦します。パッキャオのパンチにキレが感じられません。
9R)
ウガスの左ジャブで、パッキャオは中に入れません。いつもの踏み込みのスピードもないですね。パッキャオに疲労の色が感じられます。ウガスはもっと攻めるべきですが、これが彼のボクシングなんでしょうね。
10R)
スタミナはウガスの方が残っている感じがします。それにしてもWOWOWの解説陣は、パッキャオにかなりポイントを与えています。攻勢点ですかね。じわじわと前に出るのは、ウガス。残り2分強のところで、ややパンチの交錯がありましたが、お互い効果的なパンチはなかったようです。確かに手数はパッキャオの方が多いみたいですが、的確さを欠きます。
11R)
さすがにお互い疲れてきましたね。見てる方も疲れてきました。退屈です。お互い有効打もなく、明確にポイントを取ったラウンドもほとんどありません。
12R)
この試合、最大の楽しみは、こんな退屈なラウンドが続く試合を、どのように採点するか、だけですね。このラウンドも退屈です。2分過ぎから、ウガスのパンチが結構ヒットしています。これをもっと早くやれ!て言いたいです。
どちらもつまらない選手だということは断言できます。
さて判定は。3-0(115-113、116-112、116-112)。ウガスが判定でタイトルを防衛しました。WOWOWの解説陣の採点は、ちょっとおかしいですね。ウガスは防御が硬いだけの選手ですが、パッキャオはもう限界ですね。