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WBC暫定世界S・ウェルター級タイトルマッチ(2024年8月11日)
セルヒイ・ボバチュク(ウクライナ)VSバージル・オルティスJR(アメリカ)
両選手のプロフィール
セルヒイ・ボバチュク(ウクライナ)WBC暫定王者
25戦24勝23KO1敗、29歳 オーソドックス
身長 183センチ リーチ 185センチ
唯一の1敗は2021年3月にWBC米大陸S・ウェルター級王座の2度目の防衛戦で、8RTKO負けを喫したものです。その後、5連続KO勝利を重ね、2024年3月、ブライアン・メンドーサとWBC暫定王座決定戦を行い、判定勝ちしてタイトルを獲得しました。
バージル・オルティスJR(アメリカ)WBA1位・WBO2位
21戦全勝21KO、26歳 オーソドックス
身長 178センチ リーチ 178センチ
2019年8月、アントニオ・オロスコとWBA世界ウェルター級ゴールド王座決定戦を行い、6RTKO勝ちでタイトルを獲得。2021年3月にモーリス・フッカーとWBOインタナショナルウェルター級王座決定戦を行い、7RTKO勝ちでタイトルを獲得し、2度防衛に成功しました。しかしその後、難病の横紋筋融解症が再発し、WBA世界ウエルター級王者のスタニオニスとのタイトルマッチを2度キャンセルしています。しかし、2024年1月の復帰戦も2024年4月の復帰第2戦も、ともに1RKO勝ちとパーフェクトレコードをキープしています。
展開予想
パンチ力だけならオルティスが上でしょうが、心配なのはフィジカル面です。オルティスは決してパワーのある選手ではありません。体格で優位なボバチュクがガードを固めて、前に出てくるとオルティスは押され気味になって、スタミナを削られる恐れがあります。さて、オルティスのパンチがどこまでボバチュクに通用するでしょうか。いずれにしてもKO決着必至でしょうね。
試合展開
パワーで勝るボバチュクがガードの上から前に出てパンチを放ちますが、オルティスも下がりながら的確なパンチを返します。かなり強烈なパンチだと思いますが、ボバチュクは平気な顔をして、打ち合いに応じます。序盤から激しい打ち合いが続きます。
1ラウンドにスリップダウン?
しかし、1ラウンドにボバチュクの右オーバーハンドがオルティスのテンプルをとらえ、オルティスがダウン!レフリーはスリップと裁定しましたが、これは完全にダウンですね。
その後も接近して激しい打ち合いが続きます。まさに死闘です。前半はダウンを除けばオルティスがリードしていたように思います。
8ラウンドにボバチュクがダウンを奪う
しかし、8ラウンドにボバチュクの左フックがヒットし、オルティスが足を滑らせたようにダウンしました。ダメージはなかったようで、そこからオルティスは猛反撃に転じました。
その後も、お互い無尽蔵のスタミナで激しい打ち合いを展開します。11ラウンドのオルティスのアッパーは、初めてボバチュクにダメージを与えたようですね。それまでもオルティスの強烈なパンチをもらっていますが、効いたと思ったのはこのパンチぐらいです。
判定は微妙です。効果的なパンチはオルティスの方が多かったと思いますが、ボバチュクはダウンを奪っていますからね。
2-0(113-113,114-112,114-112)でオルティスの手が上がりました。KO必至と思われたハードパンチャー対決は、僅差の判定決着になりました。
オルティスがこんなにスタミナがあるとは驚きですが、ボバチュクの打たれ強さにも脱帽です。
ともかく、オルティスがようやく暫定ですが世界タイトルを手に入れました。
「わしボク」の独り言
今日、スーパーに買い出しに行きましたが、すごい混雑で駐車場は一杯。水はもちろんありませんし、米も5キロで2800円ぐらいしてました。恐るべし「南海トラフ」ですね。