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(出典:WOWOW)
WBC世界Sウェルター級挑戦者決定戦(2022年4月9日)
トニー・ハリソン(アメリカ)VSセルヒオ・ガルシア(スペイン)
両選手のプロフィール
トニー・ハリソン(アメリカ)WBC5位
32戦28勝21KO3敗1分け、31歳 オーソックススタイル
身長 185cm リーチ 193cm
2017年にIBF世界・ウェルター級王者のジャレット・ハードに挑戦し、9RTKO負けでタイトル獲得に失敗しました。しかし、2018年12月に、ジャーメル・チャーロに挑戦し、判定でWBC世界S・ウェルター級タイトルを獲得。しかし、翌年のリマッチで11RKO負けし、王座から陥落しました。3敗はすべてKO負けですが、打たれもろいという印象はありません。パンチが的確で当て勘がいいですね。
セルヒオ・ガルシア(スペイン)WBC4位
34戦33勝14KO1敗、29歳 オーソドックススタイル
身長 185cm リーチ 185cm
この選手はヨーロッパのボクサーに多い、地域タイトルコレクターですね。スペイン王座、WBCスペイン語圏王座、EBU欧州王座、WBCインターナショナル王座。ちなみに、EBU欧州S・ウェルター級王座は3度防衛しています。2021年12月に、この日のメインの「タワーリングインフェルノ」セバスチャン・フンドラと対戦し判定で敗れて、初黒星を喫しています。今日が再起戦です。
試合展開
序盤はハリソンの長いジャブとボディワークでペースを握る
前に出るのはガルシア、ハリソンは長い左ジャブを突いて距離を取ります。ガルシアが入ってくるところへ、右のカウンターを放ちます。接近してもハリソンはボディワークが巧みで、クリーンヒットを許しません。ガルシアはハリソンのジャブをもらいながらも、果敢に手を出して前に出ます。徐々にガルシアのパンチもヒットしますが、コンパクトなパンチの的確性ではハリソンが上ですね。
パンチの的確性でハリソンがリード
ハリソンは左右にフットワークを使い、前に出るガルシアに上下に的確なパンチを打ち込みます。少しずつスキルの差が歴然としてきて、ガルシアの被弾が多くなります。ガルシアのパンチはほとんど見切られていますね。ハリソンのやりたい放題という感じです。
6ラウンドは、ハリソンが上手く休みながら、応戦しています。ガルシアは愚直に前に出てパンチを放ちますが、攻撃がワンパターンで、ハリソンを捉えることが出来ません。逆にハリソンのカウンターをもらう始末。
終盤はハリソンが余裕を持って流す
7ラウンドになってもガルシアが前に出て、ハリソンが下がりながらパンチを放つという展開は変わりません。しかし、ハリソンもボディワークで巧みにガルシアのパンチをかわしますが、中盤に比べると手数は減りましたね。それでも、ロープ際から左ジャブと右のコンパクトなカウンターをヒットさせます。まあ、やりたい放題といったところです。パンチの的確性が違いすぎます。
採点は聞くまでもないですね
3-0(98-92,100-90,100-90)と、大差の判定で、ハリソンが挑戦権を獲得しました。ハリソンの完勝ですね。これだけ一方的でしたら、やはり倒してほしかったと思います。しかし、ハリソンのテクニックは一級品ですね。
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