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(出典:ボクシングビート8月号)
WBO暫定世界S・ウェルター級タイトルマッチ(2023年6月18日)
ティム・チュー(オーストラリア)VSカルロス・オカンボ(メキシコ)
両選手のプロフィール
ティム・チュー(オーストラリア)WBO暫定世界S・ウェルター級王者
22戦全勝16KO、28歳 オーソドックス
身長 174センチ リーチ 183センチ
皆さんご存じだとは思いますが、父親は元世界S・ライト級王者のコンスタンチン・チューです。コンスタンチンも強かったですが、ティムは体も一回り大きく、パワフルです。
2020年8月にジェフ・ホーンに8RTKO勝ち、2021年には、デニス・ホーガンと対戦し5RTKO勝ちと、まさに破竹の勢いでKOを量産していましたが、その後の2戦(2021年11月の井上岳志戦、2022年3月のテレル・ガウシャ戦)は判定まで粘られていました。しかし、2023年3月にトニー・ハリソンとWBO暫定世界S・ウェルター級王座決定戦を行い、9ラウンドTKO勝ちで、親子2代の世界王座を獲得しました。
カルロス・オカンボ(メキシコ)WBO11位
37戦35勝23KO2敗、27歳 オーソドックス
身長 179センチ リーチ 185センチ
2018年6月にIBF世界ウェルター級王者のエロール・スペンスに挑戦し、1RKO負けで王座獲得に失敗。さらに2022年10月、WBC暫定王者のセバスチャン・フンドラに挑戦しましたが、判定負けで王座獲得に失敗しました。これが3度目の世界挑戦となります。
試合展開
最近、ジミー・レノン・ジュニアはよく見ますが、マイケル・バッファーは見なくなりましたね。体調が悪いのでしょうか。
そのレノンが両選手を紹介します。
何度も言いますが、ティムはほんとにお父さんにそっくりですね。
わずか77秒
一回りオカンボが大きく見えますね。
いきなりチューの右がヒットし、オカンボの足がばたつきます。そしてちょうど1分過ぎ、チューの右フックで、オカンボがダウンしました。かなりダメージがありそうですね。立ってきたオカンボに左フックを浴びせダウンを奪うと、レフリーが試合をストップしました。
わずか77秒のKOフィニッシュでした。チューは試合を重ねるごとに破壊力を増しているような気がします。
「わしボク」の独り言
セミファイナルのIBF世界S・バンタム級挑戦者決定戦が行われましたが、中盤と終盤を除けば、10-10のラウンドがほとんどでした。無理やりラウンドの優劣とつけると、全体の勝敗に大きく影響するような気がします。
IBF世界S・バンタム級挑戦者決定戦
サム・グッドマン(オーストラリア)VSライース・アリーム(アメリカ)
結果は2-1でグッドマンが勝ちましたが、10-10をもっと奨励していたら、結果は違っていたような気がします。「わしボク」は引き分けです。退屈で退屈で、つまらん試合でした。グッドマンがいつIBFに挑戦できるのやら。