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(出典:WOWOW)
スブリエル・マティアス(プエルトリコ)VSペトロス・アナニャン(ロシア)
S・ライト級12回戦(2022年1月22日)
両選手のプロフィール
スブリエル・マティアス(プエルトリコ)IBF世界S・ライト級2位
18戦17勝17KO1敗、29歳 右オーソドックススタイル
身長175cm リーチ 180cm
パーフェクトレコードに傷をつけられたのは、この日の対戦相手、ペトロス・アナニャンです。2020年2月に番狂わせの判定負けを喫しました。世界戦を目指すためには、なんとしてもアナニャンに雪辱しなければなりません。できればKO決着で。
ペトロス・アナニャン(ロシア)WBA世界S・ライト級13位
20戦16勝7KO2敗2分け、33歳 右オーソドックススタイル
身長175cm リーチ 173cm
2021年10月に、ダニエル・ゴンザレスに判定勝ちして、WBA米大陸S・ライト級王座を獲得しています。マティアスを返り討ちにして、世界戦線に浮上したいところです。
試合経過)
1R)
アナニャンがジャブを突いて距離を詰めます。マティアスも下がりながらジャブを返します。マティアスの左ジャブの方が的確に顎をとらえています。お互い手数が多いですね。近い距離で打ち合います。
2R)
マティアスのパンチが的確にヒットしてます。アナニャンも負けずに応戦します。近い距離で打ち合います。アナニャンはなかなかしつこく打ってきますね。
3R)
この回はマティアスの方が前に出ます。しかし、アナニャンも負けじと押し返します。ここでも的確にパンチを上下にヒットさせているのはマティアスです。この回はマティアスのパンチがかなりヒットしました。
4R)
アナニャンの顔面がかなり腫れてきましたね。
この回のお互い接近してパンチを放ちます。しかし、的確にパンチをヒットさせているマティアスが、完全にペースをつかんだ感じです。アナニャンもかなり強めにパンチを放ちますが、マティアスの固いガードに阻まれ、ほとんどクリーンヒットしません。
5R)
マティアスがジャブを放って前に出ます。手数が増えてきましたね。アナニャンも応戦しますが、ほとんどクリーンヒットがありません。マティアスはショートのパンチを上下に打ち分け、有効打では圧倒しています。アナニャンも負けじと距離を詰めて、ボディを狙います。
6R)
この回はアナニャンが積極的に前に出てパンチを放ちます。しかし、マティアスの固いガードに阻まれ、ほとんどクリーンヒットはありません。アナニャンは苦しまぎれに左にスイッチしますが、効果はありませんね。マティアスは少し休んでいる感じです。終盤、ロープを背にしながら、マティアスのアッパーがアナニャンの顎を突きあげます。
7R)
アナニャンがしつこく攻め立てます。しかし、ここで、マティアスがローブローの減点を取られました。このレフリー、なかなか厳しいですね。
アナニャンの大振りのパンチの打ち終わりに、マティアスの回転の速い左右フックが面白いように顔面をとらえます。それにしてもアナニャンはしつこいですね。中盤は、マティアスのタイミングのいいパンチが、何度もアナニャンの顔面をとらえます。さすがにアナニャンの動きが鈍くなってきました。
8R)
マティアスのジャブから右ストレートが何度もアナニャンの顔面をとらえます。アナニャンもしぶとく打ち返しますが、パンチに力がなくなってきました。マティアスはアナニャンの打ち終わりに、回転の速い左右の連打を的確にヒットさせます。少しパンチに力を込めてきた感じです。右ショートフックで、アナニャンが体勢を崩しました。
9R)
アナニャンはかなりダメージが蓄積しているように見えます。マティアスの左ジャブから、左右のパンチが面白いようにアナニャンの顔面をとらえます。もうマティアスのやりたい放題ですね。少しパンチをためて打ち込んでいます。アナニャンは左にスイッチしますが、効果はありません。
ラスト2秒のところで、マティアスの左フックが、カウンターでアナニャンの顎をとらえ、ついにダウン!
何とか立ち上がってきましたが、ダメージは深刻です。しかし、ここは、ゴングに救われます。
コーナーに帰るアナニャンの顔はもうボコボコです。ドクターがチェックに入ります。セコンドはもう1ラウンドやらしてほしいと言っているようですが、レフリーが試合をストップしました。
マティアスが9R終了TKO勝ちで、見事に雪辱を果たしました。無理に倒しに行かずに勝ちに徹した手堅いボクシングだったと思います。さあ、これでいよいよ世界戦ですね。ジョシュ・テイラーは強敵ですよ。少し危険を冒して、思い切った攻撃で倒しに行かないと勝てないでしょうね。