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(出典:WOWOW)
スティーブ・フルトン(アメリカ)VSダニエル・ローマン(アメリカ)
WBO・WBC世界S・バンタム級タイトルマッチ(2022年6月4日)
両選手のプロフィール
スティーブ・フルトン(アメリカ)WBC・WBO世界S・バンタム級王者
20戦全勝8KO、27歳 オーソドックススタイル
身長 169cm リーチ 179cm
2021年1月にWBO王座を獲得し、2021年11月にWBC王者のブランドン・フィゲロアと王座統一戦を行いました。フィゲロアのしつこい攻めをかわし、超凡戦の末に2-0の判定で王座統一に成功しました。「わしボク」の一番嫌いなタイプのボクサーです。4団体統一後に階級を上げた井上尚弥と対戦し、ボコボコにされるところを早く見たいですね。
ダニエル・ローマン(アメリカ)WBO1位・WBC2位
33戦29勝10KO3敗1分け、32歳 オーソドックススタイル
身長 165cm リーチ 171cm
前WBAスーパー・IBF世界S・バンタム級王者です。2020年1月にムロジョン・アフダマリエフに1-2の判定で敗れ、王座から陥落。2020年9月にファン・カルロス・パヤノに判定勝ちして、WBC世界S・バンタム級挑戦権を獲得しました。
試合展開
どちらもパンチ力があまりなさそうなので、判定決着になるでしょう。そして、凡戦。かなり端折ってお伝えすることになると思います。
フルトンはジャブとフットワークで距離を取る
フルトンが左ジャブを突いて、距離を取ります。ローマンが前に出ると、速いフットワークで接近を許しません。ローマンはフルトンのフットワークについていけません。それでもローマンはしつこく前に出ます。そこへ、フルトンの速いワンツーが飛んできます。
中盤から完全にフルトンのペース
ローマンが入るところへ、先にフルトンのパンチがヒットします。ローマンが接近すると、フルトンは速いフットワークで、回り込みます。そして、ワンツー。フルトンが完全にペースを握った感じです。ローマンのパンチは、ほぼフルトンに読まれていますね。ローマンの攻撃が単調なので、フルトンはやりやすいでしょう。退屈なラウンドが続きます。7ラウンドはローマンも少しいい場面がありましたが、終盤にフルトンの反撃に合います。
終盤はフルトンの一方的な展開
8ランドに入ると、フルトンがやや前に積極的に打って出ます。お互いの距離が少し近くなりました。フルトンも少しパンチに力を込めてきた感じです。右がよくヒットします。10ラウンドからはお互いのパンチが当たる距離になりましたが、打ち合いを制しているのはフルトンです。珍しくフルトンが打ち合いに応じています。終盤は、かなりローマンにダメージを与えましたが、倒すことはできませんでした。
判定は3-0(120-108,120-108,119-109)とほぼパーフェクトで、フルトンが完勝。やっぱりフルトンはパンチ力はないですね。しかし、ボクシングスキルとフットワークは一級品です。ムロジョン・アフマダリエフと統一戦を行い、4団体統一王者と井上尚弥との対戦は一般的には魅力的ですね。
「わしボク」はアフマダリエフなら問題なく井上のパフォーマンスを披露出来るでしょうが、フルトンだとかみ合わないでしょうね。井上尚弥初めての凡戦の感応性もありえます。