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(出典:DAZN)
ジェシー・ロドリゲス(アメリカ)VSシーサケット・ソールンビサイ(タイ)
WBC世界S・フライ級タイトルマッチ(2022年6月25日)
この日は、ほかに3つの世界タイトルマッチがあります。おそらくこの試合がメインのカードになると思いますが、とにかく豪華なカードが揃っていますよ。
①統一女子世界ウェルター級タイトルマッチ
ジェシカ・マッキャスキル TKO アルバ・イバーラ
②WBAスーパー・IBF世界S・バンタム級タイトルマッチ
ムロジョン・アフマダリエフ 12RTKO ロニー・リオス
③WBC世界フライ級タイトルマッチ
フリオ・セサール・マルチネスVSマックウイリアムス・アローヨ
③の試合は放送されませんでした。中止になったのかどうかも今のところわかりません。
両選手のプロフィール
ジェシー・ロドリゲス(アメリカ)WBC世界S・フライ級王者
15戦全勝10KO、22歳 サウスポースタイル
身長164cm リーチ 170cm
2022年2月、S・フライ級の決定戦は、クアドラスとシーサケット・ソールンビサイ(タイ)で行われることになっていましたが、コロナの影響で、急きょ前座に登場する予定だった、2階級下のジェシー・ロドリゲスにチャンスが巡ってきて、クアドラスからダウンを奪う大差の判定勝利で、タイトルを獲得しました。本来2階級下の選手ですが、S・フライ級の身体が出来てくれば、このクラスで最強になるかもしれません。
シーサケット・ソールンビサイ(タイ)WBC世界S・フライ級2位
53戦47勝41KO5敗1分け、35歳 サウスポースタイル
身長 160cm リーチ 161cm
シーサケットのデビュー当時の戦績は、5戦1勝3敗1分けでした。2009年には違うリングネームで、八重樫と対戦しTKO負けを喫しています。まさにキャリアを積んで強くなって、たたき上げのボクサーの典型でしょう。
2017年9月、無敵のロマゴンとダイレクトリマッチでKO勝ちしたときは、世界中のファンをあっと言わせましたね。「わしボク」はシーサケットがS・フライ級で一番強いと思ってます。
あえて、順位をつけるとしたら
1位 シーサケット・ソールンビサイ
2位 フェルナンド・マルチネス
3位 フランシスコ・エストラーダ
4位 ジェシー・ロドリゲス
5位 井岡一翔
6位 ローマン・ゴンザレス
7位 ドニー・ニエテス
8位 ジェルウイン・アンカハス
9位 田中恒成
10位 ジョシュア・フランコ
このクラスは、新鮮味のない選手ばっかりですね。観たいカードを上げるなら、フェルナンド・マルチネスVSジェシー・ロドリゲスですね。シーサケットやエストラーダ、ロマゴン、ニエテスはもう飽きました。実力差が拮抗していて、図抜けたパンチ力のある選手もいませんから、誰とやっても僅差の判定、ジャッジ泣かせの試合になるでしょう。
展開予想
順当なら、シーサケットの判定勝ちでしょう。間違ってもKO決着はないと思います。シーサケットが安全運転に徹したら、退屈な凡戦になるかもしれません。
試合展開
「わしボク」の予想はホントに当たりませんね。ボクサーを見る目も全然だめです。猛省します。
的確性と手数の対決
序盤からシーサケットが前に出て、手数では圧倒していました。しかし、パンチの的確性ではロドリゲスに軍配が上がります。その差が明確になってきたのは3ラウンドあたりからですね。シーサケットは前に出てプレッシャーをかけ、手数も多いのですが、ロドリゲスの左右のフットワークにかわされ、ほとんどクリーンヒットしません。パンチの打ち方が雑ですね。ロドリゲスは、シーサケットの打ち終わりに的確にパンチをヒットし、ポイントをリードしていきます。
中盤からロドリゲスのペース
前に出るシーサケットに対して、ロドリゲスの右ジャブの方が先にシーサケットの顎をとらえるようになります。序盤はシーサケットもボディワークでパンチを殺していましたが、中盤辺りからまともにパンチをもらうようになります。打たれたらすぐにシーサケットも反撃しますが、ほとんどクリーンヒットはありません。
7ラウンドにシーサケットがダウン
ロドリゲスの左フックでシーサケットが足を滑らすようにしてダウンしました。すぐに立ってきましたし、ダメージもほとんどないようでしたが、「わしボク」はシーサケットのダウンを初めてみました。ちょっと感動しましたね。その後シーサケットが猛反撃をしますが、残念ながらクリーンヒットはほとんどなく、またロドリゲスの的確なパンチで逆襲に合います。ラウンド終盤はロドリゲスの左右でパンチでシーサケットを圧倒します。
まさかのレフリーストップ
8ラウンドは明らかにロドリゲスが倒しに行きましたね。手数が増え、右フックがシーサケットの顎をとらえます。逆にシーサケットの手数は減り、やや動きも鈍くなってきました。ロドリゲスは左右のストレートで畳みかけ、さらにロープにくぎ付けにして、ロドリゲスが連打を畳みかけ、防戦一方になったシーサケットを見て、ついにレフリーが試合をストップしました。あの頑丈なシーサケットがストップ負けです。
ロドリゲスは当て勘がいいし、距離の取り方も抜群ですね。サイドのステップが速いので、シーサケットは最後までロドリゲスを捕まえることが出来ませんでした。パンチを打った後すぐに左右へステップするので、シーサケットがパンチを打ったところにはもうドリゲスはいない、といったシーンが度々見られました。
S・フライはロドリゲスを中心に動きそうです。エストラーダやニエテスは実につまらないボクサーですね。もう飽き飽きです。井岡もニエテスみたいなポンコツとやらずに、もっと新鮮な相手を選ばないと、人気を落としますよ。