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(出典:WOWOW)
エマヌエル・ナバレッテ(メキシコ)VSエドゥアルド・バエス(メキシコ)
WBO世界フェザー級タイトルマッチ(2022年8月20日)
両選手のプロフィール
エマヌエル・ナバレッテ(メキシコ)WBO世界フェザー級王者
36戦35勝29KO1敗、27歳 オーソドックス
身長 170cm リーチ 183cm
2018年にWBO世界S・バンタム級王者のアイザック・ドグボエに挑戦し、判定勝ちで、王座を獲得。3度防衛後、王座を返上しました。階級をフェザー級に上げ、2020年10月にルーベン・ビラとWBO王座決定戦で2度のダウンを奪い、判定で2階級制覇を達成しました。2021年4月にクリストファー・ディアスに12RTKO勝ちで初防衛に成功。2021年10月の2度目の防衛戦はジョエト・ゴンザレスに大苦戦の末、判定で2度目の防衛に成功しました。
エドゥアルド・バエス(メキシコ)WBO世界フェザー級7位
25戦21勝7KO2敗2分け、27歳 オーソドックス
身長 175cm リーチ 178cm
2019年にメキシコS・バンタム級タイトルを獲得。1度防衛後返上しました。2021年11月、ライース・アリームとNABO北米S・バンタム級王座決定戦を行い、判定負けでタイトル獲得に失敗しました。
試合展開
ナバレッテはフェザー級に階級を上げてから、3試合とも12Rまで戦い、スカッとしたKO勝利から遠ざかっています。バエスは長身でやり難い選手ですが、そろそろスカッとKOで勝負を決めてほしいですね。
1R
ナバレッテはリーチが長いので、数字ほど身長差は感じませんね。お互いジャブを突いて、距離の探り合いでクリーンヒットはありませんでしたが、終盤に、お互いの左がヒットしました。
2R
バエスがジャブを突いて前に出ます。ナバレッテはバエスのパンチを受け流しています。バエスは思いっきりパンチを振って来ますね。ナバレッテも中盤過ぎから、反撃に転じます。そして、右フックがバエスの顔面をカウンター気味にとらえました。しかし、バエスも負けじと前に出ます。なかなか気が強いですね。
3R
ナバレッテの動きにキレが感じられませんが、まあ、この選手はいつもこんな感じですね。バエスが思いっきりパンチを振って前に出ます。ナバレッテはちょっとやり辛そうです。パワー負けしているような気がします。ナバレッテは苦し紛れか、時折サウスポーにスイッチします。2分過ぎ、ナバレッテが左をヒットさせ、連打を畳みかけます。しかし、バエスも前に出て応戦します。ナバレッテはこんなにパンチにスピードがなかったな?
4R
この回はナバレッテがワンツーで先制。しかし、バエスがまた大振りのパンチで前に出てきます。少しずつナバレッテがギアを上げてきた感じです。的確性は欠きますが、前に出てパンチを放ちます。
5R
ナバレッテが前に出ますが、バエスも下がりません。そして、バエスが強烈なパンチを打ち込んできます。バエスの左フックがナバレッテの顎をとらえました。ナバレッテの動きが悪いですね。残り1分あたりから、ようやくナバレッテの右が当たり出しました。しかし、またバエスが前に出てパンチを放ちます。
6R
ナバレッテ大苦戦ですね。今まで見たナバレッテの試合で、一番調子が悪い感じがします。ナバレッテが大振りのパンチを放ちながら前に出ます。しかし、バエスも応戦します。ようやくナバレッテのパンチがヒットしだしましたね。
そして、開始1分弱。ナバレッテの右アッパーから左のボディフックで、何とバエスが膝を着いてダウンしました。バエスは10カウントで立ち上がれず、また崩れ落ちました。バエスはしばらく立ち上がれません!
左フックのボディブローは、右わき腹をえぐるようにヒットしていますね。井上尚弥がナルバエスを倒したときようなパンチです。
ナバレッテの6ラウンドKO勝ちです。久しぶりにスカッと倒しましたね。やはりパンチ力があるというのは、強いですね。一発で逆転しましから。しかし、今日のナバレッテはかなり調子が悪かったと思います。これからの防衛戦はかなり大変ですよ。