ウェルター級最強はこの男かもしれない!シャロン・エニスが6RKOで世界戦線に殴り込み VSセルゲイ・リビネッツ

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目次

(出典:WOWOW)

シャロン・エニス(アメリカ)VSセルゲイ・リビネッツ(ロシア)

ウェルター級12回戦(2021年4月10日)

両選手のプロフィール

シャロン・エニス(アメリカ)WBO世界ウェルター級7位

27戦26勝24KO1NC、23歳 スイッチヒッター

身長178cm リーチ 188cm

KO率89%のハードヒッターです。前の試合(IBO世界ウェルター級王座決定戦)は残念ながら1R偶然のバッティングで、無効試合になってしましたが、それまで16連続KOの快進撃を続けていました。この日の相手は過去最強と言っていいでしょう。

セルゲイ・リビネッツ(ロシア)IBF世界ウェルター級3位、WBC17位、WBO9位

18戦16勝12KO1敗1分け、32歳 右オーソドックススタイル

身長 170cm リーチ 170cm

2017年に近藤明広(一力)とIBF世界S・ライト級王座決定戦を行い、大差の判定勝ちでタイトルを獲得しています。しかし、2018年3月、ミゲル・アンヘル・ガルシアに判定負けして、初防衛に失敗。その後、2020年にウェルター級に階級を上げ、IBF世界ウェルター級王座決定戦に挑みますが、引き分けでタイトルを獲得できませんでした。

試合経過

1R)

やはりエニスが一まわり大きく見えますね。エニスが長くて速い左ジャブを放ちます。エニスはジャブを上下に打ち分けています。ラウンド中盤、エニスが力強い右の打ち下ろしを2発打ちこみました。エニスは左ジャブがスムーズに出ますね。終盤、エニスはサウスポーにスイッチしました。

2R)

エニスはサウスポースタイルで戦います。エニスの左右のボディブローも強いですね。特にエニスの左ストレートのボディブローは強烈です。中盤、リビネッツの右フックがエニスの顔面をとらえました。エニスはボディブローで反撃します。終盤エニスはまた右にスイッチしました。

3R)

エニスの右アッパーもうまいですね。そして、丁寧に左ジャブをボディに打ちこみます。接近戦でまたリビネッツの右フックが危ないタイミングでエニスにヒットし、エニスの顎が上がりました。

エニスは左にスイッチして、ボディブローで反撃します。ボディから右アッパーをダブルでねじ込みます。パンチのパワーが違いますね。開始2分、エニスの右フックでリビネッツが体勢を崩しました。

4R)

エニスがサウスポースタイルから、力強いパンチを放ちます。リビネッツも負けじと応戦します。しかし、パンチの的確性では、エニスが断然上です。ラウンド中盤、エニスの左アッパーがリビネッツの側頭部をこするようにヒットし、リビネッツがダウンしました。

スリップかな?いやレフリーはダウンをとりました。すぐに立ってきたリビネッツの顔は、ダメージがたまっている感じです。エニスが追撃しますが、やや力み気味ですね。エニスは頻繁にスイッチします。

5R)

エニスは右にスイッチして、フットワークを使いながら左ジャブ放ちます。そして、1分過ぎ、また左にスイッチ。打ち合いになると、エニスのパワーがリビネッツを圧倒します。

しかし、ここで、リビネッツがローブローを放ち、試合が一時中断します。

ジワジワ前に出るのはリビネッツですが、先に手を出すのはエリスです。それでも果敢に前に出るリビネッツ。エリスはそのパンチの打ち終わりに、右のカウンターを狙っています。終盤は、エリスが声を出して、渾身の力を込めてボディーショットを打ち込みます。さすがにエニスも疲れてきたのか。

6R)

リビネッツがタフなのか、エリスのパンチのキレがないのか、かなりのパンチを打ち込んでいますが、リビネッツはダメージはたまっているのでしょうが、効いた感じは見せません。

リビネッツが距離を詰めてきました。エニスは左のボディブローで応戦します。そして、かなり強いパンチをサウスポースタイルから上下に打ち込みます。ちょっと左ストレートが効いたかな。エニスの右ボディブローは強烈です。

残り約1分、エニスがリビネッツをロープに詰めて、左右の連打を叩き込みます。リビネッツは防戦一方になってきました。レフリーは止めるタイミングを見ている感じです。

そして、右フックから左アッパーを顔面に打ち込むと、リビネッツがついに仰向けにダウン!

レフリーがすぐさま試合をストップしました。リビネッツはしばらく立ち上がれません。

次の相手はスペンス?クロフォード

もう十分世界を狙える力を持っています。この日の試合では、2発ほど危ないパンチをもらいましたが、後は、元世界チャンピオンのリビネッツに何もさせませんでした。そして初のKO負けをプレゼントしました。

この後、テレンス・クロフォードに挑戦したこともある(6RTKO負け)トーマス・デュロルメ(プエルトリコ)と2021年10月に対戦し、1RKO勝ちしています。

テレンス・クロフォードと対戦したら、スリリングな展開が予想されますね。パワーならエリスですが、スキルではやはりクロフォードに一日の長があります。エロール・スペンスは相手がハードヒッターだと、手堅いボクシングでスリリングな打ち合いを避けることが多いので、意外な凡戦になる可能性があります。

現在、WBC,WBA,IBFで3位、WBOでは2位にランクされています。もう次は世界戦しかないでしょう。

 

 

 

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