オレクサンドル・ウシクが2-1の判定でタイトル防衛 VSアンソニー・ジョシュア(第2戦)

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(出典:DAZN)

WBAスーパー・IBF・WBO世界ヘビー級タイトルマッチ(2022年8月20日)

オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)VSアンソニー・ジョシュア(イギリス)

開催地がサウジアラビアなので、時差(日本は6時間進んでいます)の都合でこんな時間の配信になってしまいます。ちなみに、午前1時はサウジアラビアでは、午後7時です。DAZNのいいところは、観たい試合を選べることです。6時に起きたとして、今現在の生配信を観るのか、それとも最初から観るのか、あるいはどの試合から観るのか、自由に選べます。従って、夜中の1時に起きる必要はありません。

両選手のプロフィール

オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)WBAスーパー・IBF・WBO世界ヘビー級王者

19戦全勝13KO、35歳 サウスポー

身長191cm  リーチ 198cm

2013年にプロに転向し、2016年にWBO世界クルーザー級タイトルを獲得しました。2018年7月に、ムラト・ガシエフにWBSSに優勝するとともに、4団体統一王者となりました。2019年にヘビー級に転向。2021年9月に3団体王者のアンソニー・ジョシュアに判定勝ちして、3団体王者になりました。今回がダイレクトリマッチとなります。

アンソニー・ジョシュア(イギリス)WBA4位・IBF4位・WBO4位

26戦24勝22KO2敗、32歳 オーソドックス

身長 198cm  リーチ 208cm

2013年にプロに転向し、2016年にIBF王者のチャールズ・マーティンにKO勝ちしてタイトルを獲得しました。2メートルの恵まれた体格で、ミドル級のようなボクシングをするので、間違くなくヘビー級最強になると思いましたね。しかし、2017年にウラジミール・クリチコと対戦した時に試合には勝ったものの、意外なもろさを見せました。それが現実になったのが、2019年6月のアンディ・ルイス戦でした。両選手の体型を見て、ジョシュアの楽勝と誰もが思ったでしょうが、なんと4度のダウンを奪われTKO負けでタイトルを失いました。再戦では、打ち合いを避け無難に判定でタイトルを取り戻しましたが、評価を大きく落としましたね。そして、ウシクのテクニックに屈し、またもタイトルを失いました。

アンダーカードも豪華

WBC世界ライトヘビー級挑戦者決定戦

カラム・スミス(イギリス)VSマチュー・ブーデアリーク(フランス)

IBF世界ヘビー級挑戦者決定戦

フィリップ・フルコビッチ(クロアチア)VSチャン・ツーレイ(中国)

クルーザー級10回戦

バドゥ・ジャック(スウェーデン)VSリチャード・リベラ(アメリカ)

女子のS・バンタム級戦もあるようです。サウジアラビアで女子のボクシングが行われるのは初めてらしいですね。

展開予想

スキルではウシクがはるかに上ですね。ジョシュアの攻撃はワンパターンで、スピードもウシクにかないません。勝てるのはフィジカルだけです。ジョシュアが勝つには、フィジカルの強さを生かしたパワーボクシング、とにかく打ち合うことですね。離れて勝負すれば、スキルに勝るウシクの術中にはまってしまうでしょう。

試合展開

序盤からウシクがペースをつかむ

ジョシュアは前に出るものの、肝心の手が出ません。その隙をついて、ウシクがポンポンと軽いパンチながら、ジョシュアの顔面をとらえます。どうもこの軽いパンチを評価しないジャッジがいたようですね。ウシクは体を左右に振り、サイドステップで、ジョシュアに的を絞らせません。そして、先に手を出すのはウシクです。ジョシュアのパンチは距離が合っていないので、空を切る場面が目立ちますし、ヒットしてもほとんどガードの上です。

中盤からジョシュアがボディ狙いに

ジョシュアがボディに照準をかえ、攻勢をかけますが、ウシクは必ずその倍以上のパンチを打ち返します。しかし、そのボディ攻撃が効果を見せ始めたのは、9ラウンドです。クリーンヒットは相変わらず少ないものの、前に出てプレッシャーをかけボディショットを放つと、ウシクの手数が多少減ったような気がします。

10ラウンドは滅多打ち

10ラウンドに入ると、今度はウシクが猛反撃してきます。面白いように左右のパンチが顔面をとらえ、まさに滅多打ち状態です。ジョシュアに少しダメージが見られますね。

ジョシュアはもう倒すしか勝てないでしょう。かなりプレッシャーを強め前に出ますが、ウシクも必死に応戦します。さすがにウシクに疲れが見え始めました。ややボクシングが雑になってきた感じです。

最終ラウンド、ジョシュアの左右のパンチで、ウシクがぐらつきました。しかし、時すでに遅しです。

一番驚いたのは採点です

何と「2-1」のスプリットデシジョンでした。スコアは、115-113,116-112,113-115となっています。「わしボク」の採点はウシクに辛くつけたとしても、117-111ですね。この試合のどこをどのように見たら、ジョシュアの勝ちになるのか不思議で仕方がありません。ウシクのワンマンショーです、完勝です。

ウシクはこの試合の後、すぐにまたウクライナに戻るそうです。残念ですが仕方がありません。

 

 

4 Comments

初戦負けてからジョシュアはロベルトガルシアの下で練習しているらしいです。なので少しは何かが変わるかもしれません! と言っても所詮付け焼刃かもしれないけど。

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わしボク

あれほどスキルに差があるとは思いませんでした。ジョシュアの攻撃パターンは、ウシクに読まれています。
もうガンガン行くしかないですね。一発でも当たれば…

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左フック左ボディーでウシクの右回りを止められれば右が入ると思うんだけど、ジョシュアは左が下手過ぎでした。ボディーも初回から狙わないと・・・
ティオの対ロマを活用できるヘビー級がいればウシクを止めれそうな気もするんですけどね。 今のヘビーには居ないですね。

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わしボク

当て勘、ディフェンスはウシクが圧倒的に上ですね。
ジョシュアはサウスポーが苦手なんかな。スタミナに自信がないから、最初から強引にいけないのも辛いところです。

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