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(出典:WOWOW)
IBF世界S・フライ級タイトルマッチ(2022年2月26日)
ジェルウィン・アンカハス(フィリピン)VSフェルナンド・マルチネス(アルゼンチン)
両選手のプロフィール
ジェルウィン・アンカハス(フィリピン)IBF世界S・フライ級王者
36戦33勝22KO1敗2分け、30歳 左サウスポー
フェルナンド・マルチネス(アルゼンチン)IBF世界S・フライ級11位
13戦全勝8KO、30歳 右オーソドックススタイル
身長157cm リーチ 163cm
試合展開(アンカハスが大差の判定負け)
アンカハスは井岡一翔と昨年末、王座統一戦を行う予定でしたが、コロナの影響で来日できず、試合が中止になりました。この日の相手、マルチネスは全く無名の選手です。まあ、井岡との統一戦に向けて、調整試合といったところでしょう。前半に倒して10度目の防衛を果たすことになるというのが、大方の予想でしょうね。
序盤はいつものアンカハス
アンカハスが一回り大きく見えますね。しかし、マルチネスは小柄ながらも、がっちりした体つきをしてます。そして、前に出て力強いパンチを放ってきます。それでもアンカハスが、少しずつペースをつかんできました。ボディブローが効果的にヒットし出します。
動きがおかしいアンカハス
ところがこのボディブローで、マルチネスの前進を止めることが出来ません。アンカハスの動きにキレがないのも心配ですね。そして、5ラウンドあたりから、マルチネスの攻勢に、押されっぱなしになり、マルチネスの大振りのパンチをもらい出します。マルチネスの重いパンチを打ち込まれ、応戦するアンカハスのパンチに力がありません。
これだけ打たれるアンカハスは見たことがない
試合後半は、ほぼ一方的にマルチネスの攻勢に、アンカハスは防戦一方、しかもまともにパンチを顔面にもらい出します。アンカハスも必死に応戦しますが、パンチに力がなく、完全に打ち負けていますね。
大差の判定でアンカハスが王座陥落
判定は3-0(117-111,118ー110、118-110)の大差判定で、マルチネスが王座を獲得しました。アンカハスはまさかの10度目防衛失敗。
頑丈でパワフルなマルチネスは、アンカハスにとっては天敵だったのでしょうか。やり難い感じは序盤からありましたが、ここまでコテンパンにやられるとは思ってもいませんでした。アンカハスの仕上がりが万全でなかったのは間違いないでしょうね。
さて、アンカハスはこれからどうするのでしょうか。少なくとも井岡との統一戦はなくなりました。階級を上げるという話もありますね。
それにしてもマルチネスは、パワフルでタフな選手でした。