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(出典:WOWOW)
ルイス・ネリ(アメリカ)VSアザト・ホバニシャン(アルメニア)
WBC世界S・バンタム級挑戦者決定戦(2023年2月18日)
両選手のプロフィール
ルイス・ネリ(アメリカ)WBC世界S・バンタム級1位
34戦33勝25KO1敗、28歳 サウスポースタイル
身長 165センチ リーチ 169センチ
日本のボクシングファンにはおなじみの選手ですね。山中慎介さんを引退に追いやった選手ですが、その2勝は、いずれも禁止薬物疑惑と体重オーバーといういわくつきの勝利です。その結果、日本では「悪童」という呼ばれ方をされるようになりました。(本来のニックネームは「パンテラ(豹)」です。)とはいえ、元2階級制覇王者ですから、実力があることは間違いありません。しかし、2021年5月にブランドン・フィゲロアと王座統一戦(WBA・WBC世界S・バンタム級)を行い、まさかの7RKO負けで初黒星を喫するとともに、王座から陥落しました。約8か月ぶりの再起戦では、無敗のカルロス・カストロに2-1の微妙な判定で何とか勝利しました。
アザト・ホバニシャン(アルメニア)WBC世界S・バンタム級2位
24戦21勝17KO3敗、34歳 オーソドックススタイル
身長 168センチ リーチ 165センチ
デビュー戦で判定負けを喫していますね。8戦目にも2敗目を喫しました。しかし、その後は順調に連勝を重ね、2018年5月にWBC世界S・バンタム級王者のレイ・バルガスに挑戦し、判定で敗れて王座獲得に失敗。現在、7連勝中で世界のトップ戦線に再浮上してきました。
試合展開
仮にの話ですが、5月に予定されている井上尚弥VSフルトンの試合で、井上が勝って、ネリが挑戦権を獲得すれば、井上VSネリが実現することになりますね。この確率は結構高いと思います。井上がネリをボコボコにするところを早く見たいですね~
心配されたルイス・ネリの前日計量は無事にパスしたみたいです。
ラウンドの前半はホバニシャン
ほとんどのラウンド、前半はホバニシャンが積極的に前に出て攻め込みますが、ラウンド終盤、ネリが左パンチをヒットして、反撃に転じます。ほぼ9ラウンドまで同じような展開が続きます。剛のホバニシャンに対して、柔のネリという感じですね。
ホバニシャンが押してるように見えても、クリーンヒットはネリの方が多く、ネリは打たれながらもボディワークで芯を外していますね。
少しずつネリの動きが緩慢になってきてやや疲れが見え始めましたが、やはりパンチ力はネリの方が上でしたね。
ネリ危うしと思ったら
10ラウンド、残り1分弱、ネリの左から右でホバニシャンが大きくぐらつき、ロープに詰まったところへさらにワンツーを畳み込み、ホバニシャンがダウン!
何とか立ってきて、ゴングに救われました。
11ランド。ネリが猛然とラッシュしますが、ホバニシャンも必死で応戦してきます。しかし、ネリの狙いすましたような左フック2発でホバニシャンが棒立ちになったところで、レフリーが試合をストップしました。
ネリが挑戦権を獲得しました。井上尚弥がスティーブン・フルトンに勝てば、ついに井上VSネリが実現しますね。