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(出典:WOWOW)
ヘスス・ラモス(アメリカ)VSジョーイ・スペンサー(アメリカ)
S・ウェルター級10回戦(2023年3月25日)
両選手のプロフィール
ヘスス・ラモス(アメリカ)WBC世界S・ウェルター級7位・WBO10位
19戦全勝15KO、22歳 サウスポー
身長 180センチ リーチ 183センチ
昨年2月にS・ライト級からウェルター級に階級を上げたばかりなのに、わずか1年でまたS・ウェルター級に階級を上げてきました。体がどんどん大きくなっているのでしょうね。体格的にはミドル級ぐらいまで行きそうです。2022年2月にはベテランのウラディミール・エルナンデス(メキシコ)とのサウスポー対決を制しました。
ジョーイ・スペンサー(アメリカ)WBC世界S・ウェルター級38位
16戦全勝10KO、23歳 オーソドックス
身長 175センチ リーチ 178センチ
試合経過
初回にラモスがダウンを奪う
ラモスの方が一回り大きく見えます。どっしり構えるサウスポーのラモスに対して、スペンサーはきびきび動いて距離を詰めようとします。残り30秒、接近戦でスペンサーがラモスをロープに詰めたところへ、ラモスの左フックがヒットし、スペンサーがダウンしました。
2ラウンドは、まだダメージが残るスペンサーが下がりながら、回転の速いパンチで応戦します。ラモスはしっかりガードを固め、左ストレートを打ち込みます。
3ラウンドからほぼ一方的展開
接近するとラモスのアッパーからボディブロー、少し距離が開くとラモスの左ストレートが飛んでいます。スペンサーはなすすべなし状態ですね。スペンサーも回転の速いパンチを放ちますが、すべてガードの上です。
ラモスはボディから左ストレートを放ち、接近すると、右フックがスペンサーの顔面をとらえます。
ラモスの左ストレートが何度もスペンサーの顔面をとらえます。スペンサーもヘッドスリップでかろうじて芯を外しています。スペンサーはさがりながら、右のカウンターを狙っていますが、これはラモスに完全に読まれていますね。
6ラウンドからラモスがやりたい放題
手数でもラモスが圧倒し、パンチの的確性も上です。ラモスが連打でスペンサーをロープに詰めると、もういつ止められてもおかしくない状況になってきましたね。スペンサーはなすすべなしです。
面白いようにラモスのパンチがスペンサーをとらえます。そして、7ラウンド中盤、ラモスが連打を畳みかけたところで、セコンドからギブアップのサインが出され、試合がストップしました。
ラモスの7ラウンドTKO勝ちです。これでデビューから20連勝!
実に頭のいいボクシングをします。どっしりと構えて相手の動きを見極め、チャンスには連打を畳みかけます。ディフェンスもいいですし、体も柔らかそうですね。年内には世界戦線に浮上してきそうです。(実は昨年も同じようなことを書いてます)。出きればもう少し左のストレートに威力が欲しところです。