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WBO世界バンタム級タイトルマッチ
アレハンドロ・サンティアゴ(メキシコ)VS中谷潤人(M.T)
中谷がWBO世界S・フライ級王座を返上し、バンタム級に階級を上げ3階級制覇に挑みます。
両選手のプロフィール
アレハンドロ・サンティアゴ(メキシコ)WBC世界バンタム級4位
36戦28勝14KO3敗5分け、28歳 オーソドックス
身長 159センチ リーチ 166センチ
3敗のうち2敗は6回戦時代に喫したものです。2018年9月にIBF世界S・フライ級王者のジェルウィン・アンカハスに挑戦し、惜しくも引き分けでタイトル獲得に失敗。2021年11月にゲーリー・アントニオ・ラッセルと対戦し判定負けで3敗目を喫しました。2022年は3戦全勝、井上尚弥に挑戦したこともあるアントニオ・ニエベスにも10月29日にTKO勝ちしています。そして、2023年7月にノニト・ドネアとWBOバンタム級王座決定支援を行い、完勝でタイトルを獲得しました。
中谷潤人(M.T)前WBO世界S・フライ級王者
26戦全勝19KO、26歳 サウスポー
身長 171cm リーチ 170cm
2016年、矢吹正道に判定勝ちして、新人王を獲得しました。2020年11月に、ジーメル・マグラモにKO勝ちして、WBO世界フライ級タイトルを獲得。そして初防衛戦は何とアメリカで行い、アンヘル・アコスタにTKO勝ちしました。2022年2月、山内涼太に8ラウンドTKO勝ちで2度目の防衛に成功しています。2023年5月にアンドリュー・モロニーと王座決定戦を行い、12RKOで王座を獲得しました。そして、初防衛に成功した後王座を返上し、さらにバンタム級に階級を上げてきました。
WBA世界バンタム級タイトルマッチ
井上拓真(大橋)VSジェルイン・アンカハス(フィリピン)
11月15日に予定されていましたが、井上拓真がろっ骨を骨折したため、延期になっていました。
両選手のプロフィール
井上拓真(大橋)WBA世界バンタム級王者
19戦18勝4KO1敗、28歳 オーソドックス
身長 164cm リーチ 163cm
2013年にプロデビューしました。2018年12月にCPフレッシュマートとWBC暫定世界バンタム級王座決定戦を行い、判定で王座を獲得。しかし、翌年11月にノルディーヌ・ウバーリに大差の判定負けで王座陥落、初黒星を喫しました。2023年4月にリボリオ・ソリスとWBAバンタム級王座決定戦を行い、判定でタイトルを獲得しました。
ジェルウィン・アンカハス(フィリピン)WBA7位
39戦34勝23KO3敗2分け、32歳 サウスポー
身長 166cm リーチ 169cm
2016年にマックジョー・アローヨに挑戦し、判定でIBF世界S・フライ級タイトルを獲得。その後9度の防衛に成功しましたが、2022年2月にマルチネスに大差の判定負けを喫し、10度目の防衛に失敗しました。そして、ダイレクトリマッチでも大差の判定で惨敗を喫しました。2023年6月に再起戦をTKO勝利で飾っています。
WBO世界S・フライ級王座決定戦
田中恒成(畑中)VSクリスチャン・バガセグア(メキシコ)
田中恒成が再度、4階級制覇に挑みます。
両選手のプロフィール
田中恒成(畑中)WBO世界S・フライ級1位
20戦19勝11KO1敗、28歳 オーソドックス
身長 164cm リーチ 164センチ
2015年5月にWBO世界ミニマム級タイトルを獲得し、1度防衛後、タイトルを返上。2016年12月にWBO世界ライトフライ級タイトルを獲得しました。2度防衛しタイトルを返上後、2018年に木村翔とのWBO世界フライ級王座決定戦に判定勝ちして3階級制覇を成し遂げました。3度防衛後、S・フライ級に階級を上げ、WBO世界S・フライ級王者の井岡一翔に挑戦しましたが、8RTKO負けで、4階級制覇はなりませんでした。その後3連勝していますが、フライ級時代のパンチ力はやや影を潜めていますね。2023年5月の前哨戦でも、世界ランカーのパブロ・カリージョに10RTKO勝ちしましたが、フライ級時代なら中盤で倒していたでしょうね。
クリスチャン・バガセグア(メキシコ)WBO2位
28戦24勝9KO4敗2分け、26歳 オーソドックス
身長、リーチは不明ですが、ビデオを観た限りでは、田中より背が高くリーチも長そうです。
2021年5月にWBOラテンアメリカS・フライ級王座を獲得し、1度防衛しています。右ジャブから、右フック、アッパーという攻撃パターンですね。それほどスピード感はありませんが、ディフェンスはまずまずで、目がいいという感じがしました。名のある選手との対戦がなく、この選手がどうして2位にランクされているのか不思議です。
「わしボク」の独り言
ボクシングファンにとって、一番つらいリング禍を少しでもなくすために、もっとテクニカルルールを設ける必要があると思います。1ラウンドでの3ノックダウンルールだけでなく、1試合でも3ノックダウンルールを適用して、その時点でTKO負けにするとうように、見た目だけでなく、テクニカルに選手のダメージを測ることも大事だと思います。「わしボク」大好きな醍醐味は減りますが、今後のボクシングというスポーツの将来を考えると、このままでは大いに不安です。