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(出典:WOWOW)
もちろんこの日のメインは、村田諒太VSゲンナディ・ゴロフキンの史上最大の決戦ですが、アンダーカードの日本人対決もハードパンチャー同士の魅力的なカードです。
WBO世界フライ級タイトルマッチ(2022年4月9日)
中谷潤人(M・T)VS山内涼太(角海老宝石)
両選手のプロフィール
中谷潤人(M・T)WBO世界フライ級王者
22戦全勝17KO、24歳 左サウスポースタイル
身長 171cm リーチ 170cm
2020年11月にジーメル・マグラモとWBO世界フライ級王座決定戦を行い、8RKOでタイトルを獲得しました。しかも、初防衛戦をアメリカで行い、アンヘル・アコスタの顔面を破壊させて初防衛に成功するという快挙を成し遂げています。KO率77%のハードパンチャーで、長いリーチながら接近戦も得意です。170cmの長身ですから、3階級制覇は間違いないでしょうね。
山内涼太(角海老宝石)WBO2位
9戦8勝7KO1敗、27歳 右ボクサータイプ
身長165cm リーチ ?
アマチュアで50戦以上のキャリアがあり、2011年の全国選抜大会では、決勝で残念ながらあの井上拓真に敗れて準優勝。2017年、タイの選手にKO勝ちてプロデビュー戦を勝利で飾りました。(ボクシングマガジン4月号の23ページの全レコード紹介で、デビューが2014年になっていますが、2017年の間違いです)。2018年に中国(上海)でウラン・トロハツとWBAインターナショナルフライ級王座決定戦を行い、判定負け。これが唯一の黒星です。その後世界ランカーに判定勝ちして、その後3連続勝利中と、絶好調です。ちなみにKO率は78%と中谷と互角のハードパンチャーです。
試合結果
アンダーカードの吉野修一郎VS伊藤雅雪が午後6時ごろから配信されるようですから、恐らく中谷の試合は午後7時頃からでしょうね。気になる前日計量は、両選手とも無事にクリアしました。
序盤から中谷ペース
序盤は、中谷が距離を取り、長い左右のストレートを放ち、山内は距離を詰めることが出来ません。2ラウンドには、左ストレートで、山内が体勢を崩す場面がありました。
3ラウンドあたりから距離が詰まってきましたが、今度は中谷の絶妙のアッパーが何度もヒットし、山内はなかなか手が出ません。
中盤から山内も応戦するが
試合中盤は、両者接近戦での打ち合いになり、山内も前に出てパンチを放ちます。しかし、この距離でも中谷は手数で圧倒し、あらゆる角度から多彩なパンチを放ちます。山内の左目がかなり腫れてきましたね。
7ラウンドから、中谷が強めにパンチを放つようになり、先手先手でパンチを放ちます。
決めに行った8ラウンド
中谷のアッパーで山内の顎が上がります。もう、中谷のやりたい放題です。そして、ロープに詰めて連打を放つと、レフリーが割って入って、試合をストップしました。
力の差が歴然としていましたね。山内の強打も不発に終わりました。
階級を上げるかも
フライ級ではもう、中谷が抜きんでて、他の団体のチャンピオンがかすんで見えます。そして、171cmの長身ですから、減量も苦しくなってきているようです。おそらく、S・フライ級に階級を上げてくるでしょう。戦国時代のスーパーフライに参入です。