目次
カリド・ヤファイ(イギリス)VSローマン・ゴンザレス(ニカラグア)
WBA世界S・フライ級タイトルマッチ(2020年2月29日)
ヤファイは、26戦全勝15KO、30歳。6度目の防衛戦。163cm。
村中優、石田匠の挑戦を退けてきた日本人キラーです。
ゴンザレスは、50戦48勝40KO2敗、32歳。WBA2位。160cm。
2017年にシーサケット・ソールンビサイ(タイ)に連敗してから、1年のブランクの後、モイセス・フェンテスにTKO勝ち。しかし、また1年3か月のブランクを作り、昨年12月に復帰戦をTKO勝利で飾り、約2年半ぶりの世界戦となります。
イギリスのブックメーカーのオッズでは、ヤファイがややリードしています。「わしボク」も、ヤファがで判定で6度目の防衛に成功すると予想しています。でも、ロマゴンがヤファイをボコボコにするところを見たいですね。
試合経過)
両選手とも前日計量を一発でパスしています。
ヤファイのパワーに押されるが
初回は動きが硬く、ヤファイのパワーに押され気味でしたが、2ラウンドからエンジンが少しずつかかり始め、3ラウンドはいつものロマゴンらしいコンビネーションでヤファイを追いつめます。
ロマゴンのエンジンがかかる
ヤファイも応戦しますが、少しずつロマゴンのペースになっていきます。
6ラウンドにロマゴンがバッティングでカットし、ヤファイが少し盛り返しましたが、ロマゴンが手数で圧倒し、8ラウンド終盤に連打を畳みかけ、右フックでダウンを奪います。
最後は右ストレート
コングに救われたヤファイですが、ダメージは回復していません。見た目以上に効いていたようです。ロマゴンが一気に連打を畳みかけ、最後はカンター気味の右ストレートでダウンを奪います。
仰向けに倒れたヤファイは何とか立ち上がろうとしましたが、レフリーが試合をストップしました。
「わしボク」の節穴の「目」
やっぱり「わしボクの目」は節穴でした
1ラウンドを見た限りでは、やっぱりヤファイのフィジカルの強さに、ロマゴンが押されている感じがしました。徐々にエンジンがかかりますが、どうもロマゴンのパンチが、以前ほど威力がないように見えて、こんなに飛ばして、後半大丈夫かなと、心配しました。
ダウンを奪っても心配
8ラウンドにダウンを奪った時も、「わしボク」にはスリップ気味に見えて、それほどダメージはないと思ったのですが、9ラウンドのロマゴンは、全盛期のパワフルなロマゴンでした。あっという間にヤファイをひっくり返しました。
でも、これでロマゴンが完全復活とは、どうしても思えないんですよね。ヤファイを倒したのですから、その強さは証明されましたが、全盛期を知る「わしボク」としては、どうしても一抹の不安をぬぐい切れません。
S・フライ級も面白くなってきた
S・フライ級も激戦区になってきましたね。トップ戦線を整理してみました。
ファン・フランシスコ・エストラーダ WBC王者
ローマン・ゴンザレス WBA王者
ジェルイン・アンカハス IBF王者
井岡一翔 WBO王者
シーサケット・ソールンビサイ WBC1位
チャーリー・エドワーズ WBC3位
ドニー・ニエテス WBC5位
おっと、一人忘れていました。前WBOフライ級王者の田中恒成も王座を返上して、S・フライ級に参戦しています。