中谷正義がアメリカのスーパーホープに大善戦 VSテオフィモ・ロペス(IBF世界ライト級挑戦者決定戦)

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中谷正義(井岡)VSテオフィモ・ロペス(アメリカ)

(出典:WOWOW)

IBF世界ライト級挑戦者決定戦(2019年7月13日)㏌ アメリカ

中谷は、18戦全勝12KO、30歳。IBF3位。

OPBFのタイトルを11度防衛し、現在4連続KO勝利中。今回が初の海外進出試合となります。

ロペスは、13戦全勝11KO、21歳。IBF4位。

衝撃的なKO勝利で、次代のスーパースター候補と言われる、アメリカのスーパーホープです。

この試合に勝った方が、リチャード・コミ―に挑戦する権利を獲得します。しかし、ライト級は世界のレベルが高く、東洋では無敵の中谷も、ロペスが相手では、最後まで立っているのは難しいでしょう。

序盤は中谷が長い距離を支配

身長差が10cmあります。長身の中谷が左ジャブを突いて、積極的に前に出ます。ロペスは、速いステップインで、距離を詰めようとしています。

ロペスは、中谷の左ジャブがかなり邪魔で、なかなか距離を詰めることが出来ません。序盤は、中谷が長い距離を使い、うまく戦っていますね。

ロペスが少しずつプレッシャーを強めますが、中谷は長い左ジャブとバックスステップで、これを捌きます。手数は中谷が上回ってますが、パンチの正確さでは、ロペスですね。

徐々に苦しくなる中谷

4ラウンドのロペスのオーバーハンドの右フックで、中谷がダウンしましたが、これはスリップの裁定。しかし、これは幸運でしたね。微妙にヘッドスリップで外していますが、ダウンを取られてもおかしくない倒れ方でしたね。

ロペスは、パワーも素晴らしいですが、ディフェンスのスキルも高いですね。中谷のパンチがほとんど空を切ります。しかも、回を追うごとにロペスが距離をアジャストしてきて、パンチも正確になってきます。

前に出る中谷にロペスが戸惑う

中谷も必死に前に出て応戦しますが、ロペスは下がりながら、速いワンツーを放ってきます。中谷もロペスの速いパンチをボディワークで殺し、クリーンヒットをそれほど許していません。

中盤は、中谷が攻勢に転じます。下がるロペスはカウンターを狙っているのか、手数が減ってきます。しかし、中谷のパンチは、ボディワークで巧みにかわしています。ただ、ロペスにいつもの勢いが感じられませんね。

後半はロペスのうまさにごまかされる

ロペスは、接近戦でコンパクトなパンチをヒットし、中谷のパンチはボディワークで外します。中谷は接近した時に、もっとボディブローがほしいですね。ロペスの表情に余裕はありませんよ。中谷は大健闘してます。

10ラウンドに中谷の右から左がヒットし、ロペスの動きが一瞬止まります。この回は中谷のパンチが結構ヒットしています。

ロペスは、拳でも痛めたのか、パンチにいつもの威力が感じられません。スタミナに不安があるのかもしれませんね。動きに俊敏さがなくなり、中谷の攻勢を許しています。終盤は、ごまかしながら、ボクシングをしている感じでしたね。

判定は3-0(118-110、118-110、119-109)の大差で、ロペスが挑戦権を獲得しました。しかし、試合内容は、それほどロペスにとって楽な展開ではなかったと思います。中谷は予想以上に大善戦しましたね。見直しました。

挑戦権を獲得したロペスですが、この試合で大きく評価を落としましたね。次の相手は、リチャード・コミ―。この試合までロペスの楽勝だと思っていましたが、わからなくなってきましたね。この出来では、ワシル・ロマチェンコには、歯が立たないでしょう。コミ―戦の出来次第では、S・ライト級に階級を上げるかもしれませんね。

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