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ヘスス・クェジャル(アルゼンチン)VSアブネル・マレス(メキシコ)
WBA世界フェザー級タイトルマッチ(2017年12月10日)
(出典:WOWOW)
クェジャルは29戦28勝21KO1敗、30歳。これが2度目の防衛戦です。実は暫定王者の時を含めると6度目の防衛戦となりますが、リング上では2度目と紹介されていました。
WBAの暫定王者なんて、ただの1位というだけで、王座でもなんでのないのですから、この紹介には賛成ですね。
WBAはいつになったら、この暫定王者をなくすのでしょうか。まだ、10人近くもいますよ。
それと、前回にも触れましたが、カリフォルニア州では、レフリーストップでもTKOではなくKOと裁定します。
私も、10カウントするかしないかでKOとTKOに分類するのは、全く意味がないと思います。
私のいい加減な記憶ですが、昔は負傷によるストップ以外はKOと裁定されていたような気がします。
マレスは32戦29勝15KO2敗1分け、31歳。WBA6位にランクされています。
私は、マレスのベストファイトは、峠を過ぎたジョニー・ゴンザレスにまさかのKO負けをした試合だと思います。
退屈な試合が多いマレスにとっては、唯一、衝撃的なファイトでしたね。
途中から作戦を変更したマレス
クェジャルはサウスポーですが、常に前に出る好戦的なファイターです。
マレスも序盤は、クェジャルの打ち終わりを狙い、この打ち合いに応戦していました。
しかし、クェジャルが徐々にプレッシャーを強め、手数が増えてきて、次第に押され気味になってきました。
4回からマレスはフットワークを使い、カウンター狙いに変更し、ペースを取り戻します。うまさではやはりマレスが一枚上手ですね。
退屈なラウンドが続く
クェジャルは前に出てパンチを放ちますが、マレスのフットワークにさばかれ、なかなかヒットしなくなります。
マレスは、クェジャルのバランスが崩れたところへうまくカウンターをヒットして、ポイントを拾い集めます。
10ラウンドあたりまで、この退屈な展開が続きます。
そして、11ラウンド。強引に前に出てパンチを放つクェジャルは、体が前に流れ気味になり、そこへマレスの右ストレートがタイミングよくヒットし、クェジャルがダウンしました。
(先にパンチを当てたのはクェジャルでしたが)
(体勢がぐずれたクェジャルの顎へマレスの右ストレートがヒット)
タイミングで倒れたような感じでしたが、意外にクェジャルにダメージがあったようです。
マレスがクェジャルをロープに詰め連打を放ち、あわやストップかと思わせましたが、マレスはやはり決め手に欠きますね。
このチャンスをものにできませんでした。
(ロープにくぎ付けにして連打を叩き込みましたが)
いただけないのは12ラウンドです。勝利を確信したマレスが、このランドは逃げに徹し、最後に両手を上げて勝利をアピールしました。
バカな外人ボクサーはよく、このポーズをしますね。最低です。
最後まで戦え!と思います。
(勝利を確信し両手を上げてアピールするマレス)
さすがにジョー小泉さんは、このポーズをするボクサーにはそのラウンド、絶対ポイントを与えませんね。
判定は2-1(117-110、116-111、112-115)でマレスがタイトルを獲得しました。
しかし、マレスはこんな試合をしていては、アメリカで人気をなくすでしょうね。
人気者のレオ・サンタ・クルスにリベンジでもしますか。
是非、思い切り打ち合ってKO負けしてください。お願いします。