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クシシュトフ・グロワツキ(ポーランド)VSオレクサンダー・ウシク(ウクライナ)
WBO世界クルーザー級タイトルマッチ(2016年9月17日)IN ポーランド
(出典:WOWOW)
グロワツキは26戦全勝16KO、30歳。長期政権のマルコ・フックを逆転KOで倒し、タイトルを獲得した好戦的なファイターです。
挑戦者のウシクは、ロンドンオリンピック金メダリストで、9戦全勝9KOのパーフェクトレコードを有する29歳。
解説の浜田さんによると「ワシル・ロマチェンコを大きくしたようなボクシング」をするそうです。
2人ともサウスポーです。
何とも楽しみな対戦ですね。
(この日のリングアナはジミー・レノン・ジュニアさん。なんだか急に老け込んだような)
この日のリングアナウンサーは、ジミー・レノン・ジュニアさん。なんだか久しぶりに見たような気がします。たしかまだ58歳のはずですが、72歳(今日が誕生日です)のマイケル・バッファーさんの方が若い感じがします。
グロワツキ、距離が合わない
183㎝のグロワツキに対して、ウシクは190㎝。しかもリーチは198㎝もあります。
ウシクの長い右ジャブでグロワツキは、なかなか距離を詰めることが出来ません。
4ラウンドまでは完全にウシクが距離を支配し、ペースを握っていました。
ただ、ウシクは9勝全KOほどのパンチ力はないですね。
でも、足の速さ、体の動きの速さは、ロマチェンコほどではないにしても、このクラスではかなり俊敏です。
グロワツキ、中盤に距離を詰める
このままウシクが右ジャブで試合をコントロールするかに見えましたが、5ラウンドあたりから、グロワツキの左パンチがようやくヒットするようになりました。
(ようやくグロワツキらしい攻撃が見えたのですが長くは続きません)
それとともに、ウシクの右ジャブが極端に減ってっきました。
心なしか手数も減って、「まさか、もうばてたのかな」「まさか故障か~」
しかし、足の動きは相変わらずで、グロワツキに攻撃させて様子を見ながら、少し休んでいるのかもしれません。
終盤はウシクのやりたい放題
そしてやはり、8ラウンドあたりから、またウシクが右ジャブを多用し始め、それとともに、グロワツキは手数が減り、やや失速気味になります。中盤の攻勢でかなりスタミナを消耗したのでしょう。
(右ジャブから左ストレートが何度もヒットするようになります)
このあたりから、ウシクはグロワツキのパンチを見切ったような感じです。
10ラウンドに入ると、ウシクは左も多用するようになり、11ラウンドは集中打をグロワツキに浴びせ、ほぼやりたい放題になってきました。
(ウクライナのキエフ市長になったビタリ・クリチコもリングサイドで見守ります。)
(最後まで、この右ジャブはグロワツキを苦しめました)
最終ラウンドにウシクがダウンしましたが、レフリーの裁定はスリップ。確かにスリップ気味でしたが、グロワツキのパンチも当たっていたように見え、ダウンをとってもおかしくないような感じでした。
しかし、あとでスロー再生を見ましたが、グロワツキのパンチはヒットせず、逆にウシクのパンチの方が当たっていました。レフリーのファインプレーです。
最終回もウシクは多彩な攻撃でグロワツキを圧倒し、もう少し力を込めて打てば倒せそうな勢いでした。
結局大差の判定で、ウシクがタイトルを奪取しました。(119-109、117-111、117-111)現地解説者の116-114にはびっくりです。
負けたとはいえ、グロワツキはなかなか魅力的なボクサーですね。ただ、ウシクのようなボクサーとは噛み合わないようです。
前半はウシクも、グロワツキの強打をかなり警戒していように見えました。
ところで、ポーランドといえば私が真っ先に思い出すのは、アンドリュー・ゴロタですね。グロワツキと同様、好戦的なファーターで、好きな選手でした。
今日のウシクは9勝9KOの片りんを全く見せませんでしたが、最終回の攻撃を見ると、今後に十分期待が持てるような気がします。
ロマチェンコも最初の頃は、軽いパンチを当てるだけでしたからね。
スター不在のクルーザー級を盛り上げてほしいですね。