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辰吉寿以輝VSリオ・ナインゴラン(インドネシア)
Sバンタム級6回戦(2016年7月9日)
(出典:日テレG+)
とにかく4勝してB級に昇格した辰吉Jrの、初の6回戦の相手は、これまた初めての外国人ボクサーです。
4戦4勝2KOですが、2試合連続判定勝利で、自慢の強打も湿りがち。このあたりで、びしっとKOしたいところですね。
相手はインドネシアバンタム級5位、8戦6勝2KO2敗の21歳ですが、私が見る限り、間違いなく観光ボクサーです。
辰吉がKOするために呼んだような気がします。
左ボディで倒す気満々
解説の六車は「左ジャブから!」とげきを飛ばします。
辰吉丈一郎さんは「焦りすぎや!」
2人とも力が入っていますね。
辰吉は初回から左ボディを多用し、倒す気満々でナインゴランに襲い掛かります。
もっと左ジャブを使ってコンビネーションで戦うべきところなんですが、倒すことに気がいってしまって、左ボディが当たるとなると、もうそればっかりです。
(左ボディはうまいのですが、もうこればっかり)
2ラウンドには、一回り体の大きい辰吉が、距離を完全に支配し、相手のパンチも見切ったように見えました。
ただ、やっぱり右のガードが甘く、ナインゴランの大きな右が飛んでくるので、ひやひやします。
強引に倒しに行く
もう相手のパンチを見切った辰吉が、左のボディの連打で強引に倒しに行きました。
(この左ボディで相手の心を折りました)
まずこの左ボディで1回目のダウン。
2回目のダウンも左ボディ。これで終わったかに見えましたが、とりあえず立っていました。
そこからは相手も左ボディを警戒し、なかなか詰め切れません。
まあ、それでもダメージを引きずった相手を仕留めるのは時間の問題でした。
とにかく力づくでボディを攻めまくり、3度目のダウンを奪うと、ようやくレフリーがストップしました。(3ノックダウンルールは廃止されましたからね)
試合後の辰吉丈一郎さんのコメントでは「コンビネーションで倒しにいかないと、相手はそう簡単に倒れない」
「もっときれいに倒さないと、先が思いやられる」
相変わらず辛辣な意見でしたが、相手のレベルが上がると、左ボディ狙いだけでは倒すのは難しくなるでしょうね。
でも、この左のディはコンビネーションの中でうまく活用すれば、スタミナを奪うためには、いい武器になると思います。
まあ、辰吉丈一郎さんの場合は、このボディ一発で相手をマットに沈めていましたけどね。
スピードのある左ジャブが打てるようになれば、ボクシングの幅が広がり、もっとスマートに倒せるようになるでしょうね。
長い目で見守りましょう!