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◆粟生がついに世界戦!
ライト級に上げてから、長かった春がようやくやってきましたね。
相手はレイムンド・ベルトラン(メキシコ)。今の世界で一番勝てる可能性のある相手です。
うまいことやりましたね~。
◆粟生の仕上がりが勝負の分かれ目
粟生隆寛は普段のウエイトコントロールがずさんなため、試合当日の調子に波がかなりあります。
まず、そこで失敗すれば、勝ち目は全くありません。断言します。
それでなくてもライト級ではフィジカル面でかなり劣性を余儀なくされるのですから、スピードがなければ、もうボコボコにされるのは目に見えます。
◆経緯そしてクロフォード
なぜこんなチャンスが巡ってきたかと言えば、WBO世界ライト級チャンピオンのテレンス・クロフォードが階級を上げるため、タイトルを返上したからです。
そして、この最後の防衛戦の相手が、ベルトランでした。
この試合はWOWOWで放送されましたね。
その前にテレンス・クロフォードについて少し触れさせてください。
この、前チャンピオンは、あのユリオキス・ガンボアをKOしているスーパースター候補なんです。あの試合を見ましたが、「これは強い!」と思いましたね。
私はガンボアが負けるなんて想像もできませんでしたし、ましてやKOされるなんて夢にも思いませんでしたからね。だから、ガンボアが倒されるのをみて「これは年間最高試合や!」と確信したほどです。
◆ベルトランとクロフォード
この時のクロフォードは出来が悪かったですね。おそらく、減量苦も一つの要因でしょう。
クロフォードは終始、消極的なボクシングで、ジャブで距離を取り、ベルトランが接近するとカウンターでポイントを拾っていきました。
そしてサウスポー、オーソドックスとスイッチを繰り返し、ベルトランはとてもやりにくそうでしたね。ただ、パワーはベルトランに軍配が上がります。だから、判定では一方的な採点になりましたが、私は採点ほどの差があるとは思えませんでした。
◆試合予想…
最初に申しあげたように、粟生の出来次第です。パワフルで体幹の強いベルトランをどうさばくか。KOは絶対無理ですから、速いジャブでどれだけポイントを稼げるかがキーポイントです。
あのクロフォードも手を焼いたのですから、粟生に捌けるとは思えませんね。
判定負けが妥当でしょう。
残念ですが、今の粟生にライト級の世界レベルの実力がありません。
※5月2日追記:粟生戦の試合結果は下記の記事です↓
ボクシングファン最良の日! 村田諒太、三浦隆司、八重樫東の3連続KO! 粟生隆寛は残念… – わしはボクシングマニア