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WBC世界バンタム級タイトルマッチ(2025年2月24日)
中谷潤人(M.T)VS ダビド・クエジャル(メキシコ)
両選手のプロフィール
中谷潤人(M.T)WBC王者
29戦全勝22KO、27歳 サウスポー
身長 173cm リーチ 176cm
2016年、矢吹正道に判定勝ちして、新人王を獲得しました。2020年11月に、ジーメル・マグラモにKO勝ちして、WBO世界フライ級タイトルを獲得。初防衛戦は何とアメリカで行い、アンヘル・アコスタにTKO勝ちしました。2度目の防衛に成功した後、さらにS・フライ級に階級を上げました。2023年5月にアンドリュー・モロニーとの王座決定戦では衝撃の12RKO勝ちで、S・フライ級王座を獲得しました。そして、初防衛に成功した後、王座を返上し、バンタム級に階級を上げ、2024年2月にアレハンドロ・サンティアゴにKO勝ちして3階級制覇を達成し、7月の初防衛戦はボディブロー1発で仕留めました。今回が3度目の防衛戦です。
ダビド・クエジャル(メキシコ)WBC6位・WBO2位
28戦全勝18KO、23歳 オーソドックス
身長 174センチ リーチ 171センチ
2021年10月に元WBOミニマム級王者のモイセス・フェンテスにKO勝ちして、WBCスーパーフライ級シルバー王座を獲得し、2022年1月にWBCインターナショナルフライ級王座を獲得。その後も2023年10月に元WBA世界S・フライ級王者のルイス・コンセプシオンにKO勝ちするなど、全勝をキープしています。
展開予想
中谷が過去に対戦した選手の中では、一番長身だと思います。一応全勝対決ですが、気になるのはそれぐらいで、元世界王者にKO勝ちしていますが、ずいぶん前の「元」ですからね。この程度の相手に手こずるようでは、井上尚弥との対戦どころではないでしょう。
試合展開
序盤から左ストレートをヒットし、3ラウンドに圧倒的な強さで倒しました。力が違いすぎましたね。次はいよいよ、王座統一戦に向かうでしょう。名乗りを上げているのはIBF王者の西田凌佑です。
WBA世界バンタム級タイトルマッチ
堤聖也(角海老宝石)VS 比嘉大吾(志成)
両選手のプロフィール
堤聖也(角海老宝石)WBA王者
14戦12勝8KO2分け、29歳 サウスポー
身長 166センチ リーチ 164センチ
2022年6月に日本タイトルを獲得し、4度の防衛に成功しています。穴口選手のリング禍を乗り越え、無敗で世界に挑み、圧倒的な手数と最後まで止まらない連打で、井上拓真からタイトルを奪いました。なお、2引き分けは、中嶋一輝と比嘉大吾。初防衛戦はその一人、比嘉大吾との再戦です。
比嘉大吾(志成)WBA4位・WBC12位・IBF9位・WBO4位
25戦21勝19KO3敗1分け、29歳 オーソドックス
身長 161センチ リーチ 163センチ
2017年5月にデビュー以来12連続KO勝ちでWBCフライ級王者のファン・エルナンデスに挑戦し、6RTKO勝ちでタイトルを獲得しました。しかし、3度目の防衛戦で体重超過により王座を剥奪され、試合も9RTKO負けで初黒星を喫しました。2020年10月にバンタム級に階級を上げましたが、やはり2階級の差はいかんともしがたく、パワー不足でフライ級時代のようなパフォーマンスを発揮することが出来ませんでした。2024年9月の武居との久々の世界戦も、僅差の判定でタイトル獲得に失敗し、引退の声もありました。今度こそ後がない世界戦となりますね。
展開予想
序盤から激しい打撃戦になりそうな気がします。しかし、試合後半から堤がペースを支配して、明確な判定で防衛に成功すると思います。
試合展開
序盤はお互い様子見でスタートしましたが、中盤から激しい打ち合いになり、4ラウンドに堤が右目をカットしました。そして9ラウンドにお互いにダウンしましたが、ダメージは比嘉の方があるように見えました。その後も堤が積極的に攻め、12ラウンドを終了しました。
判定は引き分け~。
[わしボク」は堤の勝ちと思いました。
バンタム級10回戦
那須川天心(帝拳)VS ジェーソン・マロニー(オーストラリア)
両選手のプロフィール
那須川天心(帝拳)WBA2位・WBC3位・IBF14位・WBO3位
5戦全勝2KO、26歳 サウスポー
身長 165センチ リーチ 177センチ
キックボクシング42戦無敗を誇る人気格闘家です。注目のボクシングデビュー戦は、日本バンタム級4位の与那覇と対戦し大差の判定勝ち。期待されたKO決着を見ることが出来ず、やや不満の残るデビューとなりました。第2戦もダウンを奪いながらも倒しきれず、大差の判定勝ち。2024年1月23日に世界ランカーのルイス・ロブレスと対戦し3ラウンド終了、相手の棄権により、待望のTKO勝利を飾りました。そして、2024年7月に世界4位のロドリゲスに3RKO勝ちで、大きな進化を見せました。2024年10月にWBOアジアパシフィック王座を獲得しました。
ジェイソン・マロニー(オーストラリア)WBC5位・IBF5位・WBO6位
30戦27勝19KO3敗、34歳 オーソドックス
身長 165センチ リーチ 170センチ
2018年5月に河野公平に6RTKO勝ちしましたが、2018年10月に、IBF王者のエマヌエル・ロドリゲスに挑戦し判定負けしました。そして、2020年10月、ラスベガスでWBA&IBF世界バンタム級王者の井上尚弥に挑戦し、7RKO負けを喫しました。その後は3連勝して、再び世界戦線に浮上してきました。2022年10月にナワポーン・ソールンビサイに判定勝ちして、WBCの挑戦権を獲得しました。その後紆余曲折があり、2023年5月にビンセント・アストロラビオとWBOバンタム級王座決定戦を行い、拳を痛めながらも僅差でタイトルを獲得しました。2024年1月に初防衛に成功しましたが、2024年5月に武居由樹に敗れてタイトルを失いました。
展開予想
マロニーは2020年に井上尚弥に挑戦し、7RKO負けを喫しています。しかしそのラウンドまでは結構健闘してます。タイトルを失った武居戦でも最終ラウンドに反撃し、危ないシーンを演出しています。好戦的なファイターです。カウンターのうまい天心なら戦いやすい相手だと思います。井上と対戦したころのパワーはないでしょうが、天心としてはカウンターを取りながらポイントを奪い、無難な判定勝ちを収めると思います。倒すのは無理でしょうね。
試合展開
つまらない試合でしたね。どっちが勝ちでもいいような凡戦。天心もここまでかなという試合でした。とりあえず、天心の判定勝ちでした。