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(出典:WOWOW)
サウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)VSゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)
4団体統一世界S・ミドル級タイトルマッチ(2022年9月17日・日本時間9月18日)
両選手のプロフィール
サウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)4団体統一世界S・ミドル級王者
61戦57勝39KO2敗2分け、32歳 オーソドックススタイル
身長 173cm リーチ 179cm
2011年にWBC世界S・ウェルター級タイトルを獲得し、6度防衛後、フロイド・メイウェザーとの王座統一戦で判定負けし、初黒星を喫しました。その後のカネロの対戦相手は、ボクシングファンならだれもが知っているボクサーばかりです。ミゲール・コット、ゴロフキンなど名前を上げたらきりがないほどです。そして、2019年にはライトヘビー級WBO王者のセルゲイ・コバレフにKO勝ちして、タイトルを獲得しました。その後、またカラム・スミスに判定勝ちして、S・ミドル級の世界タイトルを獲得、2021年にはケイレブ・プラントに勝って4団体統一王座を獲得しました。しかし、2022年5月にWBA世界ライトヘビー級王者のドミトリー・ビボルに挑戦し、全くいいところなく惨敗を喫し、大きく評価を下げました。
ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)IBF・WBA世界ミドル級王者
44戦42勝37KO1敗1分け、40歳 右オーソドックススタイル
身長 179cm リーチ 178cm
2010年にWBA世界ミドル級タイトルを獲得し、なんと20度も防衛しています。その間にWBCタイトルやIBFタイトルも獲得しています。そして、2018年9月に、サウル・アルバレスとの再戦で初黒星を喫し、王座陥落。2019年10月にIBF王座決定戦で判定勝ちし、再び世界王座に返り咲いています。2020年12月に初防衛に成功してから、1年4か月のブランクの後、村田諒太と王座統一戦を行い、地力の差を見せ、9RTKO勝利で2団体王座を獲得しました。
メインのカードのほかに、アンダーカードが3試合予定されています。
① 11戦全勝のオースティン・ウイリアムズ(アメリカ)がキーロン・コンウェイ(イギリス)と対戦する10回戦。
② S・ミドル級10回戦 アリ・アフメドフ(カザフスタン)VSガブリエル・ロサド
③ WBC世界S・フライ級タイトルマッチ ジェシー・ロドリゲス(アメリカ)VSイスラエル・ゴンザレス(メキシコ)
展開予想
メインのカードが始まるのは、12時過ぎでしょうね。
ドミトリー・ビボルに全くいいところなく負けてしまい、評価を大きく下げたアルバレスですが、S・ミドル級ではまだまだその力は健在です。一方のゴロフキンは、序盤、村田のボディ攻撃に押されていましたが、中盤から地力の差を見せ、TKOで統一王座を獲得しました。しかし、パワーではやはりアルバレスの方が上ですし、初めてのS・ミドル級というハンデもあります。ひょっとすると、アルバレスの執拗なボディ攻撃に撃沈する可能性もありますね。少なくとも、アルバレスの優位は動かないでしょう。
試合展開
2戦目をコピーしたような、盛り上がりのない超凡戦でした。スリリングな場面は一度もありません。ゴロフキンのパンチもS・ミドル級では威力半減。カネロは相変わらずの堅実な負けないボクシングを展開し、判定で4団体統一王座を防衛しました。
採点は3-0(116-112,115-113,115-113)。満足したのは戦って大金を手にした二人だけでしょう。「わしボク」は寝そうになりました。DAZN、金返せ!