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ライアンガルシア(アメリカ)VSハビエル・フォルトゥナ(ドミニカ共和国)
ライト級12回戦(2022年7月16日)
両選手のプロフィール
ライアン・ガルシア(アメリカ)WBC世界ライト級2位・WBA6位・IBF9位
22戦全勝18KO、23歳 オーソドックススタイル
身長178cm リーチ 178cm
アマチュア時代にWBC王者のデビン・ヘイニーに2度負けています。2016年にゴールデンプロモーションズと契約し、プロデビュー。2021年4月にルーク・キャンベルとWBC世界ライト級暫定王座決定戦でTKO勝ちし、タイトルを獲得しましたが、その後メンタルヘルスなどの問題で休養を発表、一時はこのまま引退かとささやかれましたが、2022年4月に復帰しました。1年3か月振りにエマニュエル・タゴエと対戦し、復帰戦を判定勝利で飾っています。
ハビエル・フォルトゥナ(ドミニカ共和国)WBC世界ライト級9位・WBA9位
39戦34勝23KO2敗1分け1NC、33歳 サウスポースタイル
身長 170cm リーチ 178cm
2012年にWBA世界フェザー級暫定王座を獲得。しかし、2013年の防衛戦で体重オーバしタイトルを剥奪されました。2015年5月にブライアン・バスケスとWBA世界S・フェザー級王座決定戦を行い、判定勝利で2階級制覇を達成しました。2度目の防衛戦でジェイソン・ソーサに逆転TKO負けを喫し、王座から陥落。2018年1月にIBF世界ライト級王者のロバート・イースターに挑戦しましたが、判定負けで王座獲得に失敗しました。2021年7月にジョセフ・ディアスとWBC世界暫定王座決定戦を行い、判定でタイトル獲得ならず、その後2022年2月にKO勝利で再起しました。
展開予想
この対戦は、2021年7月に予定されてましたが、ガルシアが病気を理由にキャンセルしました。仕切り直しの1戦ということになりますね。この試合のキーポイントはガルシアがサウスポーに対して、どのぐらい対応力があるのかということです。もう一点は、ガルシアに休養前のパンチ力が戻っているのか、ですね。できれば、強烈な左フックで倒して、ライト級戦線を面白くしてほしいと思います。それにしてもなんで12回戦なんですかね。「わしボク」むしろ8回戦で充分だと思います。
アンダーカードが3試合ありますので、ガルシアが登場するのは、11時頃だと思います。
試合展開
序盤からガルシアがペースを握る
速い左ジャブと左フック、そしていきなりの右ストレートがポンポンとヒットし、フォルトゥナは低く構えて、大振りのフックを放つが、これはガルシアに読まれている感じです。ガルシアはサウスポーを気にすることもなく、ジャブ、右ストレートで序盤からペースをつかみます。
左ボディショットでダウンを奪う
4ラウンドの中盤から、ガルシアがプレッシャーを強め、左右の連打を畳みかけ、フォルトゥナがロープに詰まったところへ、強烈な左ボディフックで、ダウンを奪いました。
5ラウンドには、フォルトゥナの左ストレートに合わせて、左フックをカウンター気味にヒットし、2度目のダウンを奪いました。
とどめのパンチも左フック
そして、とどめは得意の左フックを6ラウンド開始早々、フォルトゥナの顔面に叩き込み、3度目のダウン。レフリーのカウンタが進みますが、フォルトゥナは立ってくることが出来ませんでした。
フォルトゥナのパンチはほとんどヒットしなかったと思います。まさに一方的な展開で、圧巻のKO勝利でしたね。
ライト級は戦国時代に突入
今日のガルシアは、「わしボク」が予想していたよりはるかに強さを見せつけました。
ライト級のナンバーワンは何と言ってもジャーボンテイ・デービスですね。そして、4団体王者のデビン・ヘイニー。完成されたボクシングで隙がありません。2022年6月には、3団体王者のジョージ・ガンボソス・ジュニアに完勝しています。
忘れてはならないのは、ワシル・ロマチェンコです。10月にリングに戻ってきます。イサック・クルスも強いですよ。ガルシアが割って入るにしても、かなりレベルが高い階級ですね。