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ヘビー級8回戦(2021年10月9日)
ジャレド・アンダーソン(アメリカ)VSウラジミール・テレシュキン(ロシア)
ジャレド・アンダーソン(アメリカ)
9戦全勝9KO、21歳。サウスポー
身長 193cm リーチ199cm 体重 109キロ
ウラジミール・テレシュキン(ロシア)
23戦22勝12KO1分け、33歳。オーソドックススタイル
身長 198cm リーチ 196cm 体重 116キロ
試合経過)
1R)
体格は明らかにテレシュキンが上回っています。しかし、序盤からアンダーソンが長くて速い右ジャブを放って試合をコントロールしようとしています。早いジャブが何発もテレシュキンの顔面にヒットします。そして返しの左も速い!
テレシュキンは体格差を活かして前に出ますが、アンダーソンは先に上下にパンチヒットさせます。テレシュキンは何とか体格差を活かして、もみ合いにもっていこうとします。しかし、その前にアンダーソンの右ストレートがきれいにヒットします。右フックはややオープン気味ですね。アンダーソンはしつこくボディにパンチを集めます。ラウンド終盤、アンダーソンはテレシュキンのパンチに合わせて、カウンターを打ち込みます。
2R)
アンダーソンは、右ジャブをボディにヒット。テレシュキンはサウスポーにスイッチしました。そして、また右に戻します。アンダーソンは今度はワンツーをテレシュキンの顔面に叩き込みます。アンダーソンはテレシュキンが接近すると、うまく右ボディブローを打ち込みます。
とにかくアンダーソンが先手先手で先にパンチを放ちます。テレシュキンは速い動きについていけてませんね。テレシュキンは苦し紛れに、左右にスイッチを繰り返しています。そこへ、アンダーソンの的確な速い右ジャブが飛んできます。
アンダーソンが前に出て、ワンツーを叩き込み、ロープに追いつめます。早くも倒しに行っている感じです。アンダーソンのボディストレートが効果的ですね。左ボディからオーバーハンドの右フックを叩き込み、テレシュキンをコーナーに詰めました。レフリーがストップのタイミングを計っていますね。そして、アンダーソンが打ち下ろしのワンツーを叩き込んだところで、レフリーが試合を止めました。
アンダーソンはこれで10戦全勝10KOですが、KO率ほどのパンチ力はなさそうです。しかし、スピードはヘビー級ではピカ一ですね。好戦的なボクシングスタイル、そしてディフェンスもしっかりしていて、テレシュキンのパンチをほとんどもらってません。193cmとこのクラスでは決して大きくありませんが、このスピードは十分世界を狙える武器になると思います。スター候補の素質は十分にあります。
「わしボク」好みの新星が現れました。しばらく追っかけたいと思います。まあ、2~3年はかかると思いますが、少しずつ強い相手と対戦して、着実にステップアップしていってほしいものです。