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出典:日テレG+)
岩田翔吉(帝拳)VS堀川謙一(三迫)
東洋太平洋・日本Lフライ級王座東一戦&WBOアジアパシフィック王座決定戦(2022年7月2日)
これだけ長い名前のタイトルマッチはそうそうありませんよ。東洋太平洋Lフライ級王者の堀川謙一が日本王者の岩田翔吉と王座統一戦をやります。更にこの試合は、空位のWBOアジアパシフィックLフライ級王座決定戦でもあるということです。
両選手のプロフィール
岩田翔吉(帝拳)日本Lフライ級王者 WBC2位・WBA2位・WBO4位
7戦全勝5KO、26歳 オーソドックススタイル 身長 163cm
アマチュア時代に、井上拓真や田中恒成に勝ったことがあり、高校3年の時、高校総体で優勝しました。そして、2018年12月、なんとアメリカでプロデビュー戦を行い、4RTKO勝ち。日本のプロテストは、翌年の2月に合格しました。
2021年9月に、この日の相手の大内淳雅と対戦し、判定勝ちし、その後、2021年11月、日本Lフライ級王座決定戦で芝力人に9RTKO勝ちして、タイトルを獲得しました。2022年3月に大内と再戦し、わずか72秒でTKO勝ち。ワンパンチで初防衛に成功しました。
堀川謙一(三迫)OPBFライトフライ級王者 WBC5位
58戦41勝14KO16敗1分け、42歳 オーソドックススタイル 身長162cm
2015年に日本Lフライ級王座を獲得しましたが、初防衛戦で拳四朗に判定負けを喫し初防衛に失敗しました。2019年に戸高達と日本ライトフライ級王座決定で、TKO勝ちして、2年ぶりに王座に返り咲きました。しかし、2019年10月に高橋悠斗に判定負けしてタイトルを失いました。2020年7月に富田大樹とOPBF・Lフライ級王座決定戦を行い、10ラウンドTKOでタイトルを獲得しました。
年齢42歳は野中悠樹の44歳には及びませんが、キャリア58戦はおそらく現役では最高でしょう。2年のブランクがありますが、この年齢から考えれば、良い休養になったかもしれません。
展開予想
岩田は世界を狙える逸材です。ここでベテランに躓くとは考えられません。早い回のKOが期待されますね。しかし、世界を見据えて、じっくり構え、あらゆるパンチを試すも一考です。大ベテランを翻弄して、最後にはやはり倒してほしいですね。「わしボク」は寺地拳四朗や京口紘人より強いかもしれないと思っています。
この日は、赤井英五郎もアンダーカードで登場します。しかし、あの硬い体は、ボクシングには向いていなような気がします。打たれもろすぎますね。
試合展開
両選手とも前日計量を一発でパスしました。
「わしボク」は岩田が中盤までに倒して勝つと思ってましたが、さすが59戦目の堀川ですね。序盤から的確なパンチでポイントを奪いますが、堀川も負けずに応戦します。後半に岩田が勝負に出ましたが、堀川はしぶとく応戦し、KO負けを拒否します。その後も岩田のペースで試合は進みますが、堀川もベテランの味を見せ、岩田の攻勢に応戦し、決定打を許しません。「わしボク」は堀川を過小評価していたようです。さすが58戦のキャリアは伊達ではありませんでしたね。とりあえず岩田は12ラウンドを経験し、世界を目指すチャンスを獲得しました。
ちなみにアンダーカードに登場した赤井英五郎は、今度は豪快に倒して、初勝利を得ました。