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IBF&WBAスーパー世界バンタム級タイトルマッチ(12月14日東京)
井上尚弥(大橋)VSアラン・ディパイン(タイ)
4団体統一のための相手がそれぞれ、各団体から指名試合を命じられ、井上は仕方なく調整試合を挟むことになったようです。WBO王者のジョンリール・カシメロ(フィリピン)は、前日計量に現れず、12月11日の1位のポール・バトラー(イギリス)戦は中止になりました。ノニト・ドネア(フィリピン)は暫定王者のレイマート・ガバリョ(フィリピン)をあっさりボディブローで沈めました。
2人にふられた井上は、対戦相手を探しまくったようですが、多分断られたんでしょうね。そして、やっと見つけたのがアラン・ディパエンだったのでしょう。
井上尚弥(大橋)IBF&WBAスーパー世界バンタム級王者
21戦全勝18KO 28歳 右オーソドックススタイル
」身長 165cm リーチ 170cm
もう井上についての詳しい説明は、不要でしょう。「わしボク」は日本人ボクサーとしては、過去最強だと思います。
アラン・ディパエン(タイ)IBFバンタム級6位
14戦12勝11KO2敗、30歳。
身長 162cm リーチ ?
2019年の荒川竜平戦を観ましたが、オーソドックススタイルで、いかにもタイのボクサーらしい感じがしました。2021年3月にIBFパンパシフィック王座を獲得して、IBFのランカーになったようです。KO率こそ高いものの、名のある選手の対戦は皆無です。WBAのランキングにも入る予定だそうで、とにかくダブルタイトルマッチの形だけは整えるみたいですね。ちなみに身長は162cmと井上よりやや低いようです。
展開予想
はっきり言って、井上の対戦相手としては、過去最低の選手かもしれません。格が違いすぎます。井上がよほど油断して、調整に失敗でもしない限り、早い回でのKO決着となるでしょう。それだけに、ディパエンはこれにもし勝つようなことがあれば、今年最高のアップセットになりますね。負けてもともと、気楽に試合に臨めます。一か八かでかかってくるでしょうから、そこは注意が必要です。
試合展開
前日計量は、ともにクリアしています。ディパエンの顔を見てると、なんか観光に来ているみたいですね。
1R)
いきなりひかりTVがフリーズ。その後、お互い様子見。ディパエンが意外と大きく見えます。井上がじりじりと前に出ます。ディパエンの動きはいいですね。
2R)
井上が前に出て、プレッシャーをかけます。そして、また「ひかりTV」がフリーズ。前に出た井上の右ボディブローが効果的。
3R)
井上はかなりリラックスした感じです。そして、前に出て少し強めにプレッシャーをかけます。井上が左ボディブロー。もうディパエンの動きを見切った感じで、余裕が見ら入れます。
4R)
井上が左ボディブローをダブルでヒット。しかし、ディパエンは意外とタフです。井上がガードの隙間にパンチを放ちますが、ディパエンはケロッとしてます。
5R)
井上がボディブロー!しかし、ここでまた、ひかりTVYがフリーズ。井上はタフなディパエンにまるでスパーリングのように、変幻自在にパンチを放ちます。
6R)
このあたりでふつうは倒してますけどね。ディパエンはかなりタフです。井上が前に出てパンチを鉢ますが、ディパエンも応戦します。井上のパンチが何度もガードの隙間にヒットし、一方的にパンチを放ちます。もうディパエンのパンチは完全に読めているようです。
7R)
井上がボディを攻撃。そして、井上が一方的に攻めまくりますが、ディパエンはタフですね。もう井上の勝利は確定的ですが。
8R)
井上が前に出るが、ディパエンも応戦します。井上のボディフックがヒット。そして、左フックでついにダウン!
立ってきたディパエンに右左フックを放ち、ディパエンが大きく後退したところで、レフリーが試合をストップしました。
8RTKOで井上がタイトル防衛に成功しました。戦前の予想では、早い回に井上が倒すと思われていましたが、予想以上に、ディパエンがタフで、「自分のパンチが効かないのかな」と井上が振り返ったほどでした。今まで見てきた試合では、これだけ打てば相手はもっと早く倒れていたので、ちょっと井上のパンチの的確性に不安を覚えました。ピンポイントにヒットしていないので、とういう疑問です。
それにしても「ひかりTV」はフリーズが多く、特に肝心なところで画面が動かなくなります。DAZNではこれほどひどいフリーズはないですね。やっぱりWOWOWが一番安心して見ていられます。こんな配信、「ひかりTV」金返せ!と、言いたいです。