目次
(ボクシングビート1月号)
対照的な二人の統一チャンピオン
ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)WBA・IBF王者
(出典:WOWOW)
11戦全勝8KO、28歳 サウスポースタイル
身長 166センチ リーチ 173センチ
2020年1月、ダニエル・ローマンに判定勝ちして、IBF・WBA世界S・バンタム級統一王座を獲得。2021年4月に岩佐亮佑にTKO勝ちして初防衛に成功しました。その後2度防衛しています。戦績からも分かるように、KO率73%のハードパンチャーです。井上と対戦すれば噛み合うと思います。ただ、リスクも少なくないですね。
スティーブ・フルトン(アメリカ)WBC・WBO王者
(出典:WOWOW)
21戦全勝8KO、28歳 オーソドックススタイル
身長 169センチ リーチ 179センチ
2021年1月にアンジェロ・ダンディに判定勝ちして、WBO世界S・バンタム級王座を獲得。2021年にブランドン・フィゲロアに判定勝ちして、WBC・WBO統一王座を獲得しました。この選手はアフマダリエフと対照的に技巧派ボクサーです。こちらは井上も捕まえるのに苦労するでしょうね。倒すのは無理だと思います。フェザー級でブランドン・フィゲロアと対戦する話は消滅したようですね。
他にも曲者が揃っています
ルイス・ネリ(メキシコ)WBC1位
33戦32勝25KO1敗、28歳 サウスポースタイル
身長 168センチ リーチ 169センチ
山中慎介さんを引退に追いやった、日本のファンにとっては憎っきボクサーですね。その後階級を上げ、2020年9月にWBC世界S・バンタム級タイトルを獲得しましたが、2021年5月にWBA王者のブランドン・フィゲロアと王座統一戦を行い、ボディブロー一発でマットに沈み、初黒星を喫しました。
ジョンリエール・カシメロ(フィリピン)元WBO世界バンタム級王者
36戦32勝22KO4敗、33歳 オーソドックススタイル
身長163センチ リーチ 164センチ
2017年9月にジョナス・スルタン(フィリピン)に3-0で判定負けしたのが最後で、その後は6連続KO勝利中です。2019年11月にゾラニ・テテ(南アフリカ)に3RTKO勝ちして、WBO世界バンタム級正規王者となり、バンタム級戦線に急浮上してきました。しかし、2021年8月にギジェルモ・リゴンドーに判定勝ちし4度目の防衛に成功して以降は、何かとリング外でごたごたがあり、1年3か月のブランクを作りました。その間に、WBOのタイトルは剥奪されました。2022年12月に、韓国で赤穂亮にKO勝ち。階級を上げてさらにパワーアップしています。
ゾラニ・テテ(南アフリカ)WBO3位
33戦30勝23KO4敗、34歳 サウスポー
身長 173cm リーチ 182cm
2014年7月、帝里木下とIBF世界S・フライ級王座決定戦を行い、判定でタイトルを獲得。2015年3月、ポール・バトラー(前WBOバンタム級王者)に8RTKO勝ちして初防衛に成功しました。2017年にWBO世界バンタム級暫定王座決定戦に判定勝ちして、2階級制覇に成功。その後正規王者に昇格しました。2017年の初防衛戦で、わずか11秒TKO勝ち、世界最短記録を達成しました。2019年11月、暫定王者のジョンリール・カシメロと王座統一戦を行い、まさかのTKO負けで王座から陥落。2022年7月にIBF・WBOインターナショナルS・バンタム級タイトルに挑戦し、4RTKO勝ち。破壊力はS・バンタム級に上げて、さらにパワーアップしていますね。