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(出典:WOWOW)
フェルナンド・マルチネス(アルゼンチン)VSジェイド・ボルネア(フィリピン)
IBF世界S・フライ級タイトルマッチ(2023年6月25日)
両選手のプロフィール
フェルナンド・マルチネス(アルゼンチン)IBF世界S・フライ級王者
15戦全勝8KO、31歳 オーソドックス
身長 157センチ リーチ 163センチ
2022年2月、IBF王者のアンカハスに挑戦し、大番狂わせの大差判定勝利でタイトルを獲得しました。全勝とはいえ全く無名で、しかもランキングは11位ですから、誰もマルチネスの勝利を予想しなかったでしょうね。そして、2022年10月の再戦でも大差の判定で、初防衛に成功しました。
ジェイド・ボルネア(フィリピン)IBF1位
18戦全勝12KO、28歳 サウスポー(スイッチ)
身長 161センチ リーチ 168センチ
2022年1月にモハメド・オバーディと挑戦者決定戦を行い、3ラウンドKO勝ちで挑戦権を獲得しました。KO率67%のハードパンチャーです。
試合展開
踏み込みの速いマルチネス
前に出て軽いワンツーを放つボルネアに対して、マルチネスは踏み込んでから、左右のフックを力一杯連打で放ちます。ボルネアのワンツーはマルチネスのステップバックで、なかなか距離が合いません。
体格も数値ほど差を感じませんね。むしろマルチネスの方がパワーがある感じです。
サウスポーに構えるボルネアですが、アンカハスを連破したように、マルチンスはサウスポーを全く苦にしません。それでも序盤は一進一退の攻防が続きました。
中盤からマルチネスのペースに
5ラウンドあたりから、マルチネスが距離を詰めてパンチを放つシーンが多くなりました。ボルネアもワンツーで応戦しますが、パンチの的確性で、マルチネスが上回っています。ボルネアの攻撃パターンが単調なので、マルチネスに読まれている感じです。しかしボルネアもボディ攻撃に切り替え、6ラウンド終了間際に、効果的なボディブローをヒットしました。
マルチネスがボディブローを嫌う
7ラウンドはマルチネスが強引に前に出て、パンチを打ち込みます。ボルネアもボディブローで応戦します。マルチネスはややボディが効いている感じで、8ラウンドはガードが低くなって、ボルネアの右がヒットしました。しかし、ラウンド終盤、マルチネスが連打を浴びせ、ペースを譲りません。
マルチネスが9ラウンドから猛攻
9ラウンドはマルチネスが猛攻をかけます。連打でボルネアを追い詰め、明らかに倒しにかかっています。ボルネアの耳からの出血がひどいですね。このまま、打たれ続けるとストップされる恐れもありますよ。ボルネアはいつの間にか右にスイッチしていました。
ボルネアも必死に応戦しますが、マルチネスのパワーは衰えません。そして、11ラウンド開始早々、マルチネスが勝負をかけてパンチを放つと、防戦一方になったボルネアを見て、レフリーが静かに試合をストップしました。マルチネスが2度目の防衛に成功しました。
中谷VSマルチネス
中谷潤人もこの相手はやり難いかもしれませんね。ねらい目はボディブローでしょう。
「わしボク」の独り言
殺人犯なのに、精神鑑定で「責任能力なし」という理由で無罪になるのは、どうしても納得できません。殺人を犯す奴らは、間違いなくどこか精神的に異常ですよ。裁判官、お前の家族が殺されても「責任能力なし」で無罪に出来るの?