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(出典:WOWOW)
ロベイシー・ラミレス(キューバ)VSエリック・ドノバン(アイルランド)
フェザー級10回戦(2022年2月26日)
両選手のプロフィール
ロベイシー・ラミレス(キューバ)ロンドン・リオ五輪金メダリスト
9戦8勝4KO1敗、28歳 左サウスポー
身長 165cm リーチ ?
鳴り物入りでプロ入りした、2連続五輪金メダリストのラミレスが、デビュー戦でダウンを奪われまさかの判定負けを喫した時は、多くのボクシングファンがびっくりしたでしょうね。相手は全くの無名の選手でしたから。
リオ五輪の決勝では、あのシャクール・スティーブンソンに勝って金メダルを獲得しています。それだけに注目のデビュー戦だったのは、言うまでもありません。
その後、この相手(アダン・ゴンザレス)と再戦し、判定勝ちしていますが、本当に強いのか「わしボク」は疑問視しています。と言いうのも、実はラミレスの試合を見るのは、恥ずかしながら初めてでして、「お手並み拝見」ということになります。
エリック・ドノバン(アイルランド)
15戦14勝8KO1敗、36歳 左サウスポー
身長 ? リーチ ?
アマチュア経験があり、プロに転向したのが28歳とかなり遅いデビューでした。戦績的にはラミレスにひけをとりませんが、やはり36歳という年齢が気になりますね。
試合経過
1R) 早くもラミレスがダウンを奪う
サウスポー対決なります。身長はややドノバンの方が高いようです。右ジャブを突いて前に出て、プレッシャーをかけるのはラミレスです。そして、1分過ぎ、右のオーバーハンドから左フックをドノバンの顔面にヒットさせ、ドノバンが早くもダウンしました。バランスを崩した感じのダウンでしたので、ドノバンはすぐに立ってきました。
その後もラミレスが左右のパンチを放って、プレッシャーをかけます。ラミレスは相手をじっくり見て、落ち着いて攻めますね。
2R) ラミレスが前に出て、ドノバンは下がりながら応戦
この回も、ラミレスがあジャブを突いて前に出ます。ドノバンも下がりながらパンチを返します。ラミレスは一発を狙っているのでしょうか、前に出るものの、あまり手は出ません。パンチの的確性ではラミレスですが、ドノバンも必死で応戦しています。終了間際のラミレスの左のボディーブローは効果的でしたね。ドノバンの右目あたりから出血が見られます。
3R) ラミレスの強烈な左フックでダウン!
ラミレスが少しプレッシャーを強めて前に出ます。ドノバンも負けじと手を出します。しかし、開始1分弱、ロープに詰まったドノバンの側頭部に、ラミレスの強い左のフックがヒットし、ロープにもたれかかるように体勢を大きく崩しながら、膝をつきました。レフリーはすぐに試合をストップ。
ラミレスの3RTKO勝ちです。ラミレスの左はかなり威力がありますね。フェザー級にしてはやや小柄ですが、ゆったり構えて隙がありません。パンチにそれほどスピード感はありませんが、無駄な動きがありませんね。
しかし、「わしボク」は、はっきり言って、シャクール・スティーブンソンの方がはるかに強いと思います。アマチュアの輝かしい実績から考えると、もう世界戦に顔を出してもおかしくないと思いますが、まだ主要4団体のランキングにも入っていない状況です。