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(出典:WOWOW)
NABF北米ライト級王座決定戦(2023年5月21日)
両選手のプロフィール
レイモンド・ムラタラ(アメリカ)WBC世界ライト級29位
16戦全勝13KO、26歳 オーソドックス
身長 173センチ リーチ 183センチ
「トップランク社」の期待のホープ。一発のパンチ力に欠けるところがありますが、完成度は高いですね。初の10回戦もTKO勝利で全勝街道をキープしています。今回の相手は、格上でしかもKO率76%のハードパンチャーです。かなりの冒険マッチと言えるでしょう。
ジェレマイア・ナカティラ(ナミビア)WBO世界ライト級15位・WBC18位
25戦23勝19KO2敗、33歳 オーソドックス
身長 178センチ リーチ ?
2016年にイフゲニー・シュプラコフに判定負けして初黒星を喫しました。しかしその後10連続KO勝利を重ね、2021年6月にシャクール・スティーブンソンとWBO世界S・フェザー級王座決定戦を行い、大差の判定負けで王座獲得に失敗しました。2022年3月にあのミゲール・ベルチェルトに6RTKO勝ちしています。不安材料は420日のブランクですね。
試合展開
1ラウンド お互い様子見
身長の低いムラタラが距離を詰めようとしています。
2ラウンド ムラタラの右打ちおろしが突破口に
ムラタラの動きが速くなりました。お互いパンチにスピードがありますね。ナカティラは左ジャブで自分の距離をキープします。残り30秒、お互いフェイントの掛け合いです。そして、ナカティラの右ストレートを外して、ムラタラの右打ちおろしで、ナカティアラが足をばたつかせます。ここで一気にムラタラがコーナーに追い込み、右フックをナカティラの顎にヒットさせ、左ボディから右ストレートでナカティラは防戦一方になります。さらに右ストレートをナカティラの顔面に叩き込みこんだところで、レフリーが割って入りました。
ムラタラは2ラウンドTKO勝ちで、タイトルを獲得しました。ナカティラはストップにかなり不満そうでしたが、パンチをまともにもらって防戦一方になったのですから仕方がないでしょう。
NABF北米タイトルは、WBC傘下の地域タイトルですから、ランキングも上昇するでしょうね。ナカティラが18位でしたから、15位以内にランクされる可能性もあり得ます。
ところで先ほどの中谷はKO勝ちでしたが、ムラタラはTKO勝ち。恐らく、相手が10カウントする必要のないダメージの深いダウンで、レフリーが試合を止めた場合は、「KO」、レフリーが割って入って試合を止めた場合は、「TKO」という解釈なのでしょうか。一般的にはどちらも「TKO]ですが、「わしボク」はこの裁定の方が妥当性があると思います。
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