ヘビー級ホープ、ジャレド・アンダーソンが力ずくでパーフェクトレコードをキープ!しかし、ディフェンスに課題が…VSジェリー・フォレスト

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目次

(出典:WOWOW)

ジャレド・アンダーソン(アメリカ)VSジェリー・フォレスト(アメリカ)

WBOインターナショナル・ヘビー級王座決定戦(2022年12月10日)

両選手のプロフィール

ジャレド・アンダーソン(アメリカ)WBC世界ヘビー級15位

12戦全勝12KO、23歳 オーソドックス・スイッチヒッター

身長 193cm リーチ199cm 体重 108.4キロ

「わしボク」が注目しているヘビー級のニューフェースです。2021年に元NABA北米ヘビー級王者のオレクサンデル・テスレンコに何もさせずに2RTKO勝ち。テスレンコはこの試合までわずか1敗だけで一時は世界12位にランクされた強豪です。ジャレドの持ち味はスピードですが、パンチの破壊力も一級品です。

ジェリー・フォレスト(アメリカ)

33戦26勝20KO5敗2分け、34歳 サウスポースタイル

身長 185センチ  リーチ 198センチ  体重 103.5キロ

2015年から2019年にかけて、18連勝(13KO)をマークしています。2020年7月にカルロス・タカムと対戦し判定負けを喫しました。

試合展開

1ラウンド 怖いフォレストの左ストレート

アンダーソンはサウスポーでスタートしました。フォレストはいきなり左ストレートを放ってきます。アンダーソンは、きわどいタイミングで芯を外していますが、なかなか威力がありそうです。そしてすぐにアンダーソンは右にスイッチ。そこへ、フォレストの左ストレートが飛んできます。

今度はアンダーソンが左ジャブをついて反撃に転じます。しかし、相変わらずフォレストの左は怖いタイミングでアンダーソンの右の甘いガードを狙ってきます。フォレストのいきなりの左は、何度かアンダーソンの顎をとらえていますね。まともにもらえば倒れますよ。

ラウンド中盤は、アンダーソンが左をついて、右ストレートをヒット。フォレストが少し足をばたつかせて、コーナーに下がります。そして、アンダーソンが連打を畳みかけますが、フォレストの左カウンターもまだ威力があります。今日のアンダーソンは力づくで倒しにかかっていますね。

フォレストは打たれっぱなしながらも、時折左のカウンターを放ちます。アンダーソンはもう少しこの左に注意を払うべきですね。もらったら危ないタイミングで放ってきます。フォレストはかなりダメージありそうですが、左はまだ威力がありますね。

2ラウンド まだフォレストに逆転のチャンスはある

アンダーソンは左ジャブを突きながら右ストレートをボディに放ちます。しかし、そのパンチにフォレストは右を突いて左を合わせてきます。アンダーソンはまだまだ右のガードが甘いですね。

開始1分、アンダーソンは少し遠い距離から、ワンツーを放ちフォレストの反撃をうまく防ぎ、上下にパンチを集めます。さすがにフォレストもダメージが深いのか、防戦一方になってきました。

そして、コーナーに詰まったところへ、アンダーソンの右打ちおろしがフォレストのテンプルをとらえ、前かがみなったところで、レフリーが試合をストップしました。

これでアンダーソンはデビュー以来のパーフェクトレコードを13に伸ばすとともに、WBOインターナショナル・ヘビー級王座を獲得しました。

今日のアンダーソンはサウスポーの左に対して、ガードの甘さを露呈しましたね。結局、最後は力ずくでねじ伏せた勝利でしたが、世界のトップ戦線に食い込むには、まだまだ課題が多そうです。しかし、アンダーソンのボクシングはやっぱり魅力的ですね。

 

 

 

 

 

 

 

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