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WBC世界S・ライト級タイトルマッチ(2024年4月21日)
何と2200円の追加料金が必要でした。5月のカネロVSムンギアも同じです。
さらにガルシアは前日計量で、体重オーバーをやらかす大失態、その上ビールをがぶ飲みしたとかいう話もありますね。とにかくヘイニーが勝ったときのみ、防衛でガルシアが勝てば王座は空位となるようです。
デビン・ヘイニー(アメリカ)VSライアン・ガルシア(アメリカ)
両選手のプロフィール
デビン・ヘイニー(アメリカ)WBC王者
31戦全勝15KO,25歳 オーソドックス
身長 175cm リーチ 180cm
2019年10月、WBC世界ライト級暫定王座決定戦でサウル・アブドゥラエフに4RTKO勝ちして、暫定王者を獲得(のちに正規王者に昇格)。3度目の防衛戦では、ホルヘ・リナレスに判定勝ちしていますね。2022年6月、3団体王者のカンボソスと王座統一戦を行い、左手一本で圧勝し、4団体統一王座を獲得しました。ダイレクトリマッチでも大差の判定で初防衛に成功しました。さらに2023年5月には、ワシル・ロマチェンコに凡戦の末判定勝ちしました。そして、2023年12月にWBC世界S・ライト級王者のレジス・プログレイスに挑戦し、ダウンを奪う大差の判定で王座を獲得し、ライト級4団体の王座を返上しました。
ライアン・ガルシア(アメリカ)WBC6位・IBF5位
25戦24勝20KO1敗、25歳 オーソドックス
身長 174センチ リーチ 178センチ
2016年にゴールデンプロモーションズと契約し、プロデビュー。2021年4月にルーク・キャンベルとWBC世界ライト級暫定王座決定戦でTKO勝ちし、タイトルを獲得しました。その後メンタルヘルスなどの問題で休養を発表、一時はこのまま引退かとささやかれましたが、2022年4月に復帰しました。1年3か月振りにエマニュエル・タゴエと対戦し、復帰戦を判定勝利で飾り、7月にはハビエル・フォルトゥナに3RKO勝ちして、完全復帰しました。しかし、2023年4月にジャーボンテイ・デービスにKO負けを喫した。2023年12月、オスカル・ドゥアルテに大苦戦の末、逆転KOで何とか再戦を勝利で飾りました。
展開予想
恐らく誰もがヘイニーの圧勝を予想しているでしょうね。ガルシアはS・ライト級としてはパワー不足ですし、スキルもヘイニーが圧倒的に上です。パンチ力はKO率だけを見るとガルシアの方がありそうに思いますが、ヘイニーは観客無視で勝つことだけを考えて、試合をしています。倒そうと思えば倒せるチャンスはいくらでもありましたが、決して無理をしません。ヘイニーはパンチ力でも恐らく負けていないでしょうね。
ヘイニーが本気で倒しに行ってほしいと思います。その気になれば、前半で倒せるでしょう。しかし、今回も観客無視なら、大差の判定でヘイニーが無難に初防衛に成功して、両選手はブーイングの嵐を浴びることになるでしょうね。
試合展開
ガルシアがよかったのは1ラウンドの攻勢だけで、その後はヘイニーが的確なパンチでペースを握り、このまま楽勝かと思われました。
しかし、7ラウンドにガルシアの左フックから右ストレートでヘイニーがダウンを喫します。ヘイニーはどうやら打たれもろいという弱点があったようですね。それでも回復が早く、すぐにガルシアの猛攻に応戦します。
ところが10ラウンド、11ラウンドとガルシアにダウンを奪われ、最終ラウンドの反撃も及ばず、僅差の判定で王座から陥落しました。
2-0(112-112,114-110、115ー109)でガルシアが判定でヘイニーを破りました。ガルシアが勝ったことにより、王座は空位になりました。
ちなみに「わしボク」の採点は引き分けです。
ヘイニーのダウンを3度も見られたので、2200円の値打ちはありましたね。