ジョー・スミスが代役に9RKO勝ちして初防衛成功 VSスティーブ・ジェフラード(WBO世界L・ヘビー級タイトルマッチ)

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目次

(出典:WOWOW)

WBO世界L・ヘビー級タイトルマッチ(2022年1月15日)

ジョー・スミス(アメリカ)VSスティーブ・ジェフラード(アメリカ)

両選手のプロフィール

ジョー・スミス・ジュニア(アメリカ)WBO世界L・ヘビー級王者

30戦27勝21KO3敗、32歳  右オーソドックススタイル

身長 183cm リーチ 193cm 

2016年にバーナード・ホプキンスと対戦し、8RTKO勝ちをおさめています。この試合で、ホプキンスはリング外にたたき出されて、カウント20以内に戻ることが出来ませんでした。ホプキンスはキャリア初のKO負けを喫しています。ジョー・スミスが世界戦線に浮上するきっかけとなった、大きな1勝だと思います。しかし、2019年にWBA世界L・ヘビー級王者のドミトリー・ビボルに挑戦し、大差の判定負けでタイトル獲得に失敗しています。

2021年4月、WBO世界L・ヘビー級王座決定戦でマキシム・ウラソフに2-0の判定で勝利し、タイトルを獲得しています。今回が初防衛戦となります。

スティーブ・ジェフラード(アメリカ)WBO世界L・ヘビー級15位

20戦18勝12KO2敗、31歳

身長188cm リーチ ?

プロデビューから2連敗を喫していますが、そこからなんと破竹の18連勝中。勢いに乗る選手です。2016年にWBOアジア太平洋L・ヘビー級タイトルを獲得していますが、それ以外名のある選手との対戦はありません。スミスの防衛戦の相手が二転三転したおかげで、チャンスが回ってきました。

試合経過)

1R)

いきなりスミスがガンガン行きます。ジェフラードはガードを固めて、防戦一方です。中盤からジャブの差し合いですが、ここでもスミスの勢いが優っています。身長差が5cmありますが、リーチはスミスの方が長そうな気がします。

2R)

スミスの連打で、ジェフラードはロープに詰まります。ジェフラードもジャブを突いて反撃しますが、スミスは冷静にボディワークでさばきます。スミスの方がかなり上半身が分厚い感じです。終盤は、スミスのボディブローアッパーが効果的にヒット。

3R)

ジャブの差し合いですが、スミスの方がパワーがあります。開始1分、スミスの右ストレートがカウンタ-気味にヒットします。しかし、ジェフラードのガードが堅く、スミスもちょっと攻めあぐねていますね。終盤、ジェフラードの左ストレートがスミスの顔面をとらえました。意外とジェフラード、やりますね。スミスは最後、強引にコーナーに詰めてボディを連打します。

4R)

ジェフラードが左ジャブを連打します。この左ジャブは速くて長いですね。ジェフラードの固いガードにはばまれ、スミスはなかなか突破口が開けません。この回は、ジェフラードの方が手数が多いようです。ラウンド終盤、スミスが強引に左右のフックで攻め立てます。しかし、クリーンヒットは少ないですね。でも、ゴング間際の左ボディアッパーは、急所にヒットしました。

5R)

早い回に決着すると思いましたが、ジェフラードが意外と頑張っています。

この回も前に出るのはジェフラードです。左ジャブが長くて速い。スミスは重い左右フックをボディに叩き込みます。中盤、ジェフラードの左ジャブがスミスの顔面をきれいにとらえました。スミスは相変わらず攻めあぐねていますね。しかし、残り30秒、スミスが強引に打った右ストレートがガードの隙間から、顎にヒットしたようです。ジェフラードは少しダメージがあったのか、スミスの攻勢に、下がって逃げます。スミスはジェフラードをロープに詰めて、左右の力のこもったパンチを打ち込みます。ジェフラードの動きにキレがなくなりましたね。

6R)

スミスがジャブを突いて前に出ます。右フックをボディに叩き込みます。ガードを固めたジェフラードのボディを攻め立てます。ジェフラードもロープに詰まりそうになると、左右のストレートを返します。

7R)

スミスが左ジャブから、右のロングアッパーを放ちます。しかし、ジェフラードも隙を見て、左右のショートパンチを返します。スミスはボディブローを中心に、前に出ます。ジェフラードはやや防戦一方になってきました。2分過ぎ、スミスの右ショートが、ジェフラードの顎をとらえます。

8R)

スミスが少しプレッシャーを強めてきました。しかし、ジェフラードもショートパンチで応戦します。スミスは軽いパンチをポンポン打ち込みます。スミスが休むと、ジェフラードが左右のストレートを打ち込んできます。ラウンド終盤は、スミスが左右のフックからアッパーを強引にねじ込み、ジェフラードの動きが悪くなってきましたね。

9R)

スミスがジェフラードをロープに詰めて、左右のフックを叩き込みます。そして、コーナーに詰めて連打を叩き込むと、ジェフラードがたまらずしゃがみ込みました。やはり、かなりダメージが蓄積していたようですね。レフリーがカウント10を数え、スミスがKOで初防衛に成功しました。ジェフラードはどうやら心が折れてしまったようです。

もっと早く決まるかと思いましたが、さすが18連勝中のジェフラード、なかなかしぶとかったですね。スミスのパワー勝ちです。しかし、スミスは攻撃の幅をもっと広げないと、この程度の相手に攻めあぐねているようでは、ベテルビエフの敵ではないと思います。

 

 

 

 

 

 

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