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(出典:WOWOW)
井上尚弥の対戦相手が決まる
この対戦の勝者が井上の次の対戦相手となる可能性が高いと思います。しかし、一方でノニト・ドネアとの再戦という話も浮上しています。わしボクの個人的な希望としては、この一戦の勝者との対戦が見たいですね。
リゴンドーとカシメロの簡単なご紹介
ギジェルモ・リゴンドー(キューバ)WBA世界バンタム級王者
身長 161.5cm リーチ 172cm
22戦20勝13KO1敗1NC 40歳 サウスポー
プロでは主にS・バンタム級で試合をしていましたが、2017年12月に2階級上のWBO世界S・フェザー級王者のワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)に挑戦し、6R終了TKO負けで、初の黒星を喫しています。その後、井上と対戦すべく、3階級下のバンタム級でリボリオ・ソリス(ベネズエラ)に2-1の判定でWBA世界バンタム級タイトルを獲得しいています。
ジョンリル・カシメロ(フィリピン)WBO世界バンタム級王者
身長 163cm リーチ 163cm
34戦30勝21KO4敗 32歳 オーソドックス
2011年3月に、IBF世界フライ級タイトルマッチで、モルティ・ムラザネ(南アフリカ)に5RTKO負けで初黒星を喫しています。その後、2015年同タイトルの王者、アムナット・ルエンロン(タイ)に3-0の判定でタイトル獲得に失敗しています。しかし、2016年5月の再戦で4RKO勝ちして、タイトルを獲得しています。
2017年9月にジョナス・スルタン(フィリピン)に3-0の判定負けしたが最後で、その後は6連続KO勝利中です。2019年11月にゾラニ・テテ(南アフリカ)に3RTKO勝ちして、WBA世界バンタム級正規王者となり、バンタム級戦線に急浮上してきました。
勝敗予想
何となくかみ合わないような気がしますね。リゴンドーが勝利に徹すれば、凡戦の末判定勝ち、というのが大方の予想ではないでしょうか。わしボクも、カシメロの試合は、テテ戦しか見てませんので、カシメロの実力がどうにもつかみ切れていません。でも、リゴンドーがカシメロのパンチをまともにもらうことは、あまり考えられません。
ただ、天笠戦でダウンを喫したように、ちょっと油断してスリップ気味にダウンすることがありますので、カシメロが序盤から強引に攻めこんでいけば、チャンスがあるかもしれませんね。そうなると、リゴンドーにもKOのチャンスは十分にあります。カシメロがリゴンドーの爬虫類のような緩急の動きについていけないと、あまり面白い試合は期待できませんね。
試合経過)
無事、両選手とも計量をクリアーしたようです。これで予定通り試合が行われるので、一安心です。最近、直前キャンセルが多いですからね。
アンダーカードでバンタム級の10回戦とWBA世界バンタム級暫定王者決定戦が行われます。リゴンドーはどうやら、リングに上がった時点で、タイトルを剥奪されるようです。
暫定王者の決定戦も、なかなか興味深い組み合わせです。WBA2位のアントニオ・ラッセルVSエマニエル・ロドリゲス。ロドリゲスにとっては、もう後がない最後のチャンスかもしれません。
メインのカードは午後2時頃になりそうですね。
バンタム級10回戦は、ラウシー・ウォーレンが2RKOで、ダミエン・バスケスに勝っています。最後の左フックカウンターは見事でしたね。
あちゃー!WBA暫定王者決定戦は、1Rいきなりのバッティングでロドリゲスが倒れ、試合はどうやらノーデシジョンになったようです。わずか16秒でした。
そんなわけで、予想より2時間近くも早く、メインのカードが始まるようです。
1R)
カシメロが間合いを図っています。リゴンドーは右ジャブを軽くついて、距離をとります。追いかけるカシメロ。カシメロが強引に打って出ると、リゴンドーがスリップダウン。ややリゴンドーが追いつめられています。
2R)
カシメロが、がんがん前に出ます。リゴンドーはかなりプレッシャーをかけられている感じです。リゴンドーの左がヒット。リゴンドーがややペースを取り戻しつつあります。カシメロはなかなかリゴンドーを捕まえられません。
3R)
カシメロはこの回もかなりプレスを強めます。しかし、リゴンドーのフットワークが早いですね。どうにもかみ合わなくなってきた感じです。客席からブーイング。リゴンドーはカシメロが強引に入ってくるところへ、左のカウンターを狙っています。
4R)
この回も同じような展開です。リゴンドーの左がボディに。カシメロが強引に入ると、リゴンドーが左のカウンターで迎え撃ちます。カシメロはプレッシャーはかけているが、パンチが出ていません。
5R)
前に出るカシメロ、フットワークで距離をとるリゴンドー。お互い手数が少なく、塩ボクシングになってきました。終盤、少し打ち合いがありましたが、あまりクリーンヒットはありません。採点の難しいラウンドが続きます。
6R)
リゴンドーが左カウンターをたまに打つだけ、カシメロは前に出るものの、パンチが出ません。カシメロはもっと左ジャブを打つべきですね。リゴンドーは軽い右ジャブと、左のカウンターでカシメロの攻撃を捌きます。予想通り、噛み合わないボクシングになってきました。
7R)
リゴンドーの塩ボクシングを見ていると、カシメロを応援したくなりますね。カシメロの挑発にも乗ってきません。それにしても、リゴンドーの足は速いですね。カシメロは追っかけ疲れで、完全に攻めあぐねています。
8R)
ビデオを見ているみたいに同じ展開が続きます。もうカシメロのパンチはリゴンドーに読まれていますね。リゴンドーは塩ボクシングに徹し、左のカウンターだけを狙っています。
9R)
両者、あまりにも手数が少ないので。採点が難しいラウンドが続きます。カシメロの大きなパンチは空を切るばかり。しかし、リゴンドーも左のカウンターのみ。それにしても逃げ足が速いですね。これは最終ラウンドまで持ちそうです。
10R)
井上尚弥がやるとしたら、カシメロ方が噛み合うでしょう。リゴンドーはやり難いと思います。試合は、お互い有効打がなく、退屈してきましたね。リゴンドーの右ジャブと左カウンターで、カシメロを捌きます。
ジョーさんは、追いかけるカシメロに努力ポイントを与えましたよ。
11R)
それにしてもこれほどつまらない試合になるとは、想像以上ですね。カシメロのパンチは相変わらず空を切るばかり。リゴンドーは少し疲れたか、ダーティなファイトになってきた感じです。これでリゴンドーの勝ちなら、ホントにずっこけですね。ジョーさんは、カシメロに努力ポイント与えました、さて公式ジャッジはどうなっているのでしょうか。
12R)
リゴンドーの左ストレートがヒット。カシメロは腰を落として、思い切りパンチを振り回しますが、リゴンドーにはヒットしません。リゴンドーは勝利を確信しているのか、逃げ回ります。最後まで足は衰えません。この試合の一番の楽しみは、採点結果の発表ですね。
ゲストの井上尚弥は、「ここまで採点が分からない試合は初めてですね」。同感です。ジョーさんは明らかにリゴンドーが嫌いでしょうね。
判定は、2-1(113-115、116-112、117-111)でカシメロが勝ちました。前に出続けたカシメロのファイトが評価されたのでしょうね。