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(出典:WOWOW)
アルツール・ベテルビエフ(ロシア)VSアンソニー・ヤード(イギリス)
ⅠBF&WBC&WBO統一世界ライトヘビー級タイトルマッチ(2023年1月28日)IN イギリス・ロンドン
ロンドンとの時差が9時間、従ってロンドンの28日午後7時が、日本の早朝4時となります。アンダーカードが7試合予定されています。セミファイナルは、WBAフライ級のタイトルマッチです。
アルレム・ダラキアン(ウクライナ)VSデビッド・ヒメネス(コスタリカ)
メインのカードがいつになるのかわかりませんが、現地で午後9時頃だとすると、朝の6時ですが、もう少し遅いかもしれません。
両選手のプロフィール
アルツール・ベテルビエフ(ロシア)WBC・IBF・WBO世界ライトヘビー級王者
18戦全勝18KO、38歳 オーソドックススタイル
身長 182cm リーチ 185cm
2017年、エンリコ・コーリングとIBF世界ライトヘビー級王座決定戦を行い、12RKO勝ちでタイトルを獲得しました。さらに、2019年にはオレクサンドル・グウォシクに10RTKO勝ちして、WBCのタイトルも獲得。ここまで、全勝でしかもKO率100%です。世界ナンバーワンのハードパンチャーと言えるでしょう。2022年6月には、WBO王者のジョー・スミスを2ラウンドで粉砕し3団体統一王者となりました。後はドミトリー・ビボルだけですね。
アンソニー・ヤード(イギリス)(WBO1位・WBC3位・IBF3位
25戦23勝22KO2敗、31歳 オーソドックススタイル
身長 183センチ リーチ 183センチ
2019年8月にWBO王座決定戦でセルゲイ・コバレフと対戦し、11RTKO負けでタイトル獲得に失敗しました。2020年12月にリンドン・アーサーに判定負けで2敗目を喫しましたが、2021年12月に4RKOで雪辱しています。
試合展開
当たり前の予想ですが、KO決着必至でしょうね。寝坊して7時半にパソコンを立ち上げると、ちょうど試合が始まるところでした。
序盤はベテルビエフがプレッシャーをかける
ベテルビエフが前に出てプレッシャーかけ、ヤードは下がりながら左ジャブをついて、距離を取ります。
楽に構えるベテルビエフに対して、ヤードはかなり体に力が入っていますね。しかし、3ランドから少し緊張がほぐれ、動きがよくなりました。
4ラウンドはベテルビエフが少しプレッシャーを強めて、ヤードをロープに詰めて連打を放ちます。しかし、ヤードもボディワークが巧みで、ベテルビエフのパンチを紙一重で殺していますね。
中盤からヤードが反撃
5ラウンドは、ヤードの右ストレートがベテルビエフの顔面をとらえたり、ヤードが前に出る場面も見られるようになってきました。
さらに、6ラウンドにベテルビエフが左目をカットしてから、すこしプレッシャーが弱くなり、ヤードの反撃を許します。それにしても、ここまでヤードは大健闘ですね。時折ベテルビエフがヤードをコナーに詰めて連打をあびせますが、ヤードも応戦します。互角の打ち合いですね。これはどうなるかわからなくなってきましたよ。
最後は右オーバーハンド2発
攻めあぐねるベテルビエフに対して、ヤードは左ジャブで攻勢に転じます。ベテルビエフも時折ヤードをコーナーに詰めて連打を放ちますが、ヤードもすぐに反撃に転じます。ベテルビエフ大苦戦です。
しかし、8ラウンド中盤、ベテルビエフの右オーバーハンドが2発ヒットすると、ヤードはたまらずダウン!何とか立ってきたヤードですが、ダメージは深刻です。試合が再開してまたベテルビエフの右オーバーハンドがヒットすると、セコンドからのギブアップのサインを見て、レフリーはすぐに試合をストップしました。
ベテルビエフが3団体統一王座を防衛しました。
試合後の両者の表情がとても清々しく見えました。やり切ったヤードに対して、大苦戦を乗り切ったべベテルビエフはヤードの健闘を称え、とても素敵な笑顔を見せていました。ベテルビエフのこんな笑顔を見たのは初めてかもしれません。