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S・ミドル級10回戦(2024年12月14日)
ハイメ・ムンギア(メキシコ)VSブルーノ・スラス(フランス)
両選手のプロフィール
ハイメ・ムンギア(メキシコ)WBC2位・IBF5位・WBO3位
45戦44勝35KO1敗、28歳 オーソドックス
身長 183cm リーチ 183cm
2018年5月、WBO世界S・ウェルター級王者のサダム・アリに挑戦し、4RTKO勝ちでタイトルを獲得しています。2019年、井上岳志に判定勝ちして3度目の防衛に成功し、その後、5度防衛して、タイトルを返上しミドル級に階級を上げ、3RKOと3連続KO勝利。さらにS・ミドルに階級を上げて、2023年6月にセルゲイ・デフレヤンチェンコと対戦しましたが、大苦戦の末辛くも判定勝ちし、前途多難のスタートでした。2024年1月にジョン・ライダーと対戦し、何とか9RTKO勝ちしました。そして、2024年5月、4団体統一S・ミドル級王者のカネロに挑戦しましたが、ダウンを奪われ大差の判定負け。その後9月に世界ランカーのエリック・バジニャンを倒して再起に成功しました。
ブルーノ・スレイス(フランス)EBU欧州シルバーミドル級王者
27戦25勝4KO2分け、26歳
身長 183センチ リーチ 180センチ
全く情報がありませんが、このクラスでKO勝利が4つしかないのは、珍しいですね。
試合展開
ムンギアにとっては久々の地元での試合、スカッと倒してもう一度カネロと対戦したいところですね。
2ラウンドにムンギアがダウンを奪う
序盤は意外とスレイスの左ジャブが速く、ムンギアの反応が鈍い(解説の飯田さんの感想)感じでやや手数も少ないですね。それでも2ラウンドに入るとムンギアがプレッシャーをかけ前に出ます。そして、1分過ぎに左フックのカウンターでダウンを奪いました。これは早いぞ、と思わせましたね。立って来たスレイスに、ボディ攻撃で追撃します。
3ラウンドもムンギアが前に出て、ボディを中心に攻めますが、いつもの迫力がありません。終盤にはスレイスの反撃を許します。
4ラウンドもムンギアが攻めるが
4ラウンドもムンギアが前に出てパンチを放ちますが、スレイスが固いガードとボディワークで決定打を許しません。逆にラウンド終盤はスレイスの反撃にあいます。ムンギアの攻めが雑ですね。5ラウンドもほぼ同じ展開でした。それでもここまでは、ムンギアのペースです。
まさかの6ラウンド
6ラウンドも同じ展開でムンギアが前に出てパンチを放ちますが、やや動きが緩慢で攻めが雑になってきました。そして、残り30秒、ロープに詰めたムンギアに対して、スレイスの右がムンギアのあごを打ち抜き、仰向けにダウン。何とか立ってきましたが、足がよろめきカウントアウト。スレイスに5つ目のKO勝利をプレゼントしました。
スレイスが大金星を上げましたが、ムンギアはカネロ戦の後遺症が残っていたのでしょうか。何となく動きが悪かったと思います。本来なら柔らかいボディワークでパンチを殺すはずですが、最後はまともにもらってしまいましたね。