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(出典:WOWOW)
ロペイシー・ラミレス(キューバ)VSエイブラハム・ノバ(アメリカ)
USBA全米・WBOグローバル・フェザー級王座決定戦(2022年6月18日)
ロベイシー・ラミレス(キューバ)ロンドン・リオ五輪金メダリスト・WBA・WBO12位
10戦9勝5KO1敗、28歳 サウスポー
身長 165cm リーチ 173cm
鳴り物入りでプロ入りした、2連続五輪金メダリストのラミレスが、デビュー戦でダウンを奪われまさかの判定負けを喫した時は、多くのボクシングファンがびっくりしたでしょうね。相手は全くの無名の選手でしたから。
リオ五輪の決勝では、あのシャクール・スティーブンソンに勝って金メダルを獲得しています。それだけに注目のデビュー戦だったのは、言うまでもありません。
その後、この相手(アダン・ゴンザレス)と再戦し、判定勝ちしています。前の試合でエリック・ドノバンとの10回戦で圧巻の3RTKO勝利をおさめ、ようやく本来の力を発揮してきました。そして、ついに世界ランクに名前が登場しました。
エイブラハム・ノバ(アメリカ)WBO4位・WBC12位・WBA13位
21戦全勝15KO、28歳 オーソドックススタイル
身長 175cm リーチ 183cm
長身でKO率71%のハードパンチャーです。2022年1月にウイリアム・エンカーナシオンに8RKO勝ちし、この勝利で世界ランクを上昇させたのでしょう。ちなみにエンカーナシオンは7月30日に亀田和毅と対戦予定です。ノバはラミレスに快勝して、世界戦線に浮上したいところですね。
試合経過
ラミレスにとっては、過去最強の相手ですね。ノバは、世界王座を目指すバリバリの世界ランカーですし、身長差10㎝、リーチ差10㎝で、しかもハードヒッターです。ロングレンジで戦われたら、ラミレスの力は半減しますが、ノバは接近戦も苦にしません。不用意に中に入ると、強烈なパンチが待っています。スリリングな試合になるでしょうね。
1R ノバが長いリーチで距離を支配
ラミレスがじわじわと前に出ます。ノバは左ジャブで距離を取ります。開始1分で距離がかなり詰まってきた感じです。ノバはどうもサウスポーに対してやりずらそうな気がします。しかし、まだノバが距離を支配していますね。
2R ラミレスがプレッシャーをかける
ラミレスがガードを高くして前に出ます。ノバはまだ下がりながら距離を取ります。ノバが左を伸ばして、なかなか接近を許しません。ラミレスはかまわずプレッシャーをかけ、距離を詰めます。開始約1分、ラミレスの左が届きだしましたね。そして、残り1分ぐらいからかなり距離が詰まり、ラミレスのパンチが当たり出しました。ラミレスはノバのパンチがよく見えているようです。しかし、左を打ち込むときは、ノバも右を合わせてきますので、危険ですよ。
3R ラミレスがペースを握る
ラミレスがプレスをかけて前に出ます。かなり距離が詰まって、お互いのパンチが交錯し、スリリングな展開になってきました。ラミレスがガードを上げ下げして、ノバを挑発します。ラミレスの接近をノバは左ジャブで阻みます。ラウンド中盤、ラミレスの左がヒット。さらに、ラミレスの左が上下にヒットします。左のアッパーも顎をとらえます。逆に、ノバのパンチはラミレスのガードでブロックされています。ラウンド終盤はノバが前に出ますが、ラミレスは接近戦で左右のボディブローを放ちます。ラミレスはノバのガードの隙間を狙ってパンチを放ちます。このあたりはラミレスの方が一枚上手ですね、
ラウンド終盤、ラミレスが左の連打でノバをコーナーに詰めます。ラミレスが完全にぺースを握った感じです。
4R ラミレスは少し休憩?
ラミレスがじわじわと前に出ます。ノバは左右の長いストレートで距離を取ります。ラミレスはプレッシャーをかけながら、飛び込むタイミングを測っています。ノバも左右のストレートを放ちますが、いずれもガードの上です。しかし、ラミレスも開始2分まで、ほとんど手を出していません。
ラウンド終盤、休んでいたラミレスの左クロスパンチがノバの顎をとらえ、ノバが後退します。
5R 抜群のタイミングで左ストレートがヒット
ラミレスにやや余裕が感じられます。ラミレスは前に出ながらガードを下げて、打ち込むタイミングを狙っています。ノバのパンチはラミレスに完全に読まれていますね。と言っていたらノバの左アッパーがカウンターでラミレスの顎をとらえました。しかし、ラミレスは構わずプレッシャーをかけて前に出ます。
残り45秒、ラミレスの右ジャブから左ストレートがきれいにヒットし、ノバが仰向けにダウンしました。レフリーはすぐに試合をストップしました。抜群のタイミングでヒットしましましたネ。
(出典:WOWOW)
ラミレスの5ラウンドKO勝ちです。USBAはIBFの傘下だと思いますし、WBOグローバルは文字通りWBOの傘下。おそらく両団体のランキングはかなっりアップするでしょうね。ようやく世界のひのき舞台に上ってきました。