「トップランク社」期待のホープがダウンを奪う完封勝利!レイモンド・ムラタラVSジャイール・バルティエラ(S・ライト級8回戦)

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目次

(出典:WOWOW)

レイモンド・ムラタラ(アメリカ)VSジャイール・バルティエラ(メキシコ)

S・ライト級8回戦

両選手のプロフィール

レイモンド・ムラタラ(アメリカ)WBC世界ライト級37位

14戦全勝12KO、25歳 オーソドックス

現在9連続KO中の、トップランク社期待のホープです。

ジャイール・バルティエラ(メキシコ)元WBA中南米ライト級王者

17戦16勝8KO1敗、20歳 オーソドックス

16歳でデビューし、2021年には中南米タイトルを獲得し、初防衛にも成功しましたが、2度目の防衛戦でタイトルを失いました。

試合展開

序盤からムラタナが全く隙のないボクシングを展開

ムラタラはガードを上げて、左ジャブを突いて綺麗なボクシングをしますね。相手の様子を見ながら、ガードの隙にパンチを放ちます。9連続KO勝利中ということから、もっと荒っぽいボクシングをすると思いましたが、意外と慎重で基本に忠実なボクシングスタイルです。

ムラタラの手数が、2ラウンドあたりから増えてきました。しかも、ガードが堅くほとんどパンチをもらいませんね。バルティエラは中に入るのに苦労しています。しかし、バルティアラも巧みなボディワークで決定打は許していません。3ラウンドは、バルティエラもムラタラの攻撃に対して、結構応戦しています。3ラウンド残り30秒のところで、バルティエラの右アッパーがムラタラの顔面をとらえ、コーナーに戻るムラタラの鼻から出血が見られます。

4ラウンドにムラタラがダウンを奪う

ムラタラがギアを上げてきました。バルティエラも必死で応戦しますが、ムラタラの速いパンチに手が出なくなります。そして、残り1分のところで、ムラタラのは速いワンツーから左フックがテンプルをとらえ、少し間をおいて、バルティエラが前のめりにダウンしました。すぐに立ってきましたが、かなりダメージがあるように見えます。

このラウンドで仕留めるかと思いましたが、意外と強引に倒しに行きません。シャープなワンツーから右のカウンタをヒットしますが、バルティエラも踏ん張ります。

後半もムラタラが最後までペースを握ったまま

左ジャブから右ストレートを放ち、バルティエラを追いつめます。しかし、バルティエラもダウンのダメージを感じさせず、応戦します。ムラタラはショートのパンチを的確にヒットさせ、バルティエラの反撃はすべてディフェンスに阻まれます。どうもムラタラは全力で打ってないような気がします。バルティエラが前に出ると、速いステップバックで軽く受け流します。

7ラウンドは、バルティエラが出てきましたが、長くは続きません。ムラタラの左ボディショットが何度もヒットします。最終ラウンドもKOを期待しましたが、バルティエラが意外とタフなので、諦めた感じですね。結構、いいパンチがヒットしていますが、バルティエラはしぶとく粘ります。

ムラタラが完封勝利

判定は3-0(80-71×3)の完封勝利です。完成度の高さは感じましたが、一発のパンチ力には欠けますね。KO率ほどのパンチ力はないと思います。4ラウンドのチャンスはもっと強引に行ってほしかったですね。

この階級(ライト級)はかなりレベルが高く、世界戦線には強豪がひしめいています。

ここで、「わしボク」勝手に世界ランキングを再掲します。

1位 ジャーボンテイ・デービス(アメリカ)

2位 デビン・ヘイニー(アメリカ)

3位 ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)

4位 イサック・クルス(メキシコ)

5位 ローランド・ロメロ(アメリカ)

これ以外に階級を上げるかもしれないライアン・ガルシアもランキングの上位にいます。ムラタラがここへ食い込むには、かなり力の差がありますね。

 

 

 

 

 

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