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(出典:WOWOW)
ライト級12回戦(2021年12月11日、日本時間12日)
ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)VSリチャード・コミ―(ガーナ)
何とカシメロやドネアと同じ日に、この対戦も行われました。WOWOWオンデマンドで生配信されましたが、さすがにドネアと時間帯がかぶるので、ドネアを優先しました。従って、ここではざっとした展開と結果だけをお知らせして、後日WOWOWの放送(12月20日)をゆっくり観ようと思います。
両選手のプロフィール
ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)WBCライト級1位、WBA4位、IBF6位、WBO1位
17戦15勝11KO2敗、33歳。左サウスポースタイル
身長 170cm リーチ 166cm
プロ2戦目で、WBO世界フェザー級王者のオルランド・サリドに挑戦しましたが、サリドの老獪なボクシングに手を焼き、2―1の判定で王座獲得に失敗。サリドも体重オーバーで失格し、タイトルを剥奪されています。空位になったタイトルをゲーリー・ラッセルと争い、2-0の判定で3戦目にして、世界タイトルを手にしました。
3度防衛して、タイトルを返上し、7戦目でWBO世界S・フェザー級タイトルを獲得し、2階級制覇に成功します。2018年には、WBA世界ライト級王者のホルヘ・リナレスに挑戦し、10RTKO勝ちで3階級制覇を達成しました。しかし、2020年にテオフィモ・ロペスに判定負けして、タイトルを失っています。
リチャード・コミ―(ガーナ)WBCライト級5位、IBF5位、4位
33戦30勝27KO3敗、34歳。右オーソドックススタイル
身長 175cm リーチ177cm
2019年2月、イサ・チャニエフとIBF世界ライト級王座決定戦を行い、2RKO勝ちでタイトルを獲得しています。しかし、2019年12月に、テオフィモ・ロペスにTKO負けを喫し、タイトルを失っています。しかし、KO率82%のハードヒッターですから、ロマチェンコにとってはかなり危険な相手だと思います。
試合展開
体格差で上回るコミ―ですが、パンチがヒットするのは、ロマチェンコ。3ラウンドあたりからほぼロマチェンコペースになり、コミ―は完全に攻めあぐねて、パンチは空回りし、そして防戦一方になっていきます。7ラウンドには、ロマチェンコがダウンを奪い、これは久しぶりに「ロマチェンコ勝ち」かな思いましたが、何とかコミ―もしぶとく粘り、最終ランドまで持ちこたえました。やはり体格差が違うと、ロマチェンコもとどめを刺すことが出来なかったようです。
判定は3-0(117-110,119-108,119-108)の大差で、ロマチェンコの勝利。さあ、次の対戦相手は?
「わしぼく」はS・フェザー級へ戻ることをお勧めします。ライト級ではロマチェンコの最高のパフォーマンスを見せることが出来ていません。シャクール・スティーブンソンと対戦してほしいですね。「わしボク」はスティーブンソンが負けるところを想像することが出来ません。この二人のスキル合戦を是非みたいですね。
一方のコミ―はこれで世界戦線から完全に脱落ですね。生き残ったロマチェンコは次は、テオフィモ・ロペスへのリベンジか、「わしボク」はこの再戦はあまり興味がないですね。ロペスにアップセットで勝った3団体王者?ジョージ・カンボソスも魅力に欠けます。まあ、いずれにしても次は世界戦でしょう。