目次
193.日本Wタイトルマッチ速報
■日本バンタム級タイトルマッチ(2015年9月16日)
大森将平VS向井寛史
(出典:GAORA)
立ち上がりのスピードは向井の方が上かな、と思いました。
右ジャブがスピーディで、このラウンド、向井にポイントを与えたジャッジがいました。
しかし、2回からは相手のパンチ力を見きった大森が強引に攻めます。そして3ラウンドに左のボディブローでダウンを奪い、続く4ラウンドにまたボディでダウンを奪いました。これはもう立てないかな、と思ったほどのダメージを感じましたが、先輩の意地で立ってきました。
(出典:GAORA)(このボディは効いた!)
「世界への通過点」と公言していた大森ですが、ダウンを奪ってからの攻撃が雑。力みすぎてスタミナを消耗するあたりは、まだ世界は遠いかなと思わせましたね。
向井もしぶとく食い下がりますが、パワーの違いはどうしようもなく、大森の攻勢にタジタジ。ついに6回、大森の連打でレフリーストップ、セコンドからもタオルを投入されて試合は後輩の大森に凱歌が上がりました。
(出典:GAORA)(6回ついにレフリーストップ)
解説の長谷川穂積さんが「経験がなんと言っても世界では大事。もっとピンチを経験する必要があります」と、まだまだ世界は無理の判断でした。
チャンスの時攻撃にもっと冷静で正確なパンチがヒットできれば、そしても少し切れのあるパンチが打てれば、世界を狙える逸材だと思います。
ぜひ、赤穂亮や岩佐亮佑との対戦が見たいですね。勝てば次こそ世界ですよ!
■日本ライト級タイトルマッチ(2015年9月16日)
徳永幸大VS鈴木悠平
(出典:GAORA)
Ko必至の戦いでしたが、期待にそぐわない好試合でした。
試合を終始コントロールしていたのは、挑戦者の鈴木でした。スピーディでパワフルな攻撃で、チャンピオンの強打を空転させ自分の距離で戦います。
リーチの長いチャンピオンも時折シャープなジャブで鈴木をたじろがせますが、長くは続きません。
そして10ラウンド。もうKOしかない!絶体絶命のチャンピオン。
私の採点では2ポイント鈴木がリードしていました。ただ8回ぐらいからペースが徳永に傾いていましたが。
しかしまさかね!
1分50秒。徳永の右から返しの左フック。これは強烈でしたね。完全に鈴木の意識が飛んでるのがわかりました。
(出典:GAORA)(この左は効きましたね~鈴木はこの後タンカで運ばれました)
まさかまさかの10ラウンド逆転KO。
このチャンピオン、世界は到底無理ですけど、人気は出そうです。
私の大好きな「ハードパンチャーで打たれ弱いボクサー」です。