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IBF世界フライ級タイトルマッチ(2025年3月29日)
アンヘル・アヤラ(メキシコ)VS矢吹正道(LUSH緑)
両選手のプロフィール
アンヘル・アヤラ(メキシコ)IBF王者
18戦全勝8KO、24歳 オーソドックス
身長 168センチ リーチ 168センチ
2022年4月に元WBCフライ級王者に判定勝ち。さらに、2023年10月には元IBFライトフライ級王者のフェリックス・アルバラードにも判定勝ちし、世界戦線のトップに上り詰めました。そして2024年9月に王座決定戦で、ディープ・アポリナリオにKO勝ちし、王座を獲得しました。
矢吹正道(LUSH緑)IBFライトフライ級王者
21戦17勝16KO4敗 32歳 オーソドックス
身長166センチ リーチ 164センチ
2016年12月に新人王タイトルの決勝戦で中谷潤人に判定負け(ほぼ互角の戦いでした)。2020年7月に佐藤剛を1RKOで倒し、日本ライトフライ級タイトルを獲得しました。2020年12月に大内淳雅に判定勝ちして、初防衛に成功(これがキャリア唯一の判定勝利)。2021年9月にWBC王者の寺地拳四郎に挑戦し、10RTKO勝ちで王座を獲得しましたが、2022年3月に寺地とのダイレクトリマッチで3RKO負けで王座陥落。その後3連続KO勝ちで、2024年10月にシベナティ・ノンティンガにTKO勝ちしてIBFライトフライ級タイトルを獲得しました。
展開予想
いきなり1階級上げて王者に挑戦するというのが、一番危惧するところです。ライトフライ級ならアヤラを倒して勝つと思います。アヤラはフライ級ではそれほど強いとは思いません。矢吹がフライ級でもパワー負けせず応戦できれば、試合後半に倒せるチャンスがあると思います。しかし、アヤラのしつこいボディブローの餌食になると、厄介ですね。パンチ力は断然矢吹が上ですが、耐久力はアヤラでしょうね。
試合展開
矢吹が1ラウンド、そして2ラウンドにダウンを奪い、ペースを握りました。しかし、3ラウンドにアヤラがサウスポーにスイッチしたところで、偶然のバッティング。矢吹は右目の下、アヤラは右の目の上をカットし、一転して流血戦となり、傷によるストップの心配が出てきました。
そのストップを心配したのか、4ラウンドからアヤラが前に出て積極的に攻め、矢吹は下がりながらカウンターを狙う展開になります。矢吹の手数が減り、やや劣勢に追いやられます。
それでも、9ラウンドあたりから矢吹がペースを取り戻し、左ジャブで攻勢に転じます。アヤラもボディ攻撃で応戦しますが、最終ラウンドに右アッパーでダウンを奪い、連打でアヤラが防戦一方になったところで、レフリーが試合をストップしました。
矢吹はこの階級では突出したパンチ力があり、魅力的な選手ですね。もう少し積極的に攻める姿勢があれば拳四朗にリベンジできると思いますよ。