目次
(出典:WOWOW)
ダニエル・デュボア(イギリス)VSケビン・レリーナ(南アフリカ)
WBA世界ヘビー級タイトルマッチ(2022年12月3日)
両選手のプロフィール
ダニエル・デュボア(イギリス)WBA世界ヘビー級王者
19戦18勝17KO1敗、25歳 オーソドックススタイル
身長 196cm 体重 109キロ
KO率89%を誇るハードパンチャーです。WBAスーパーチャンピオン、オレクサンドル・ウシクの陰に隠れて、存在感の薄い正規チャンピオンですね。
ケビン・レリーナ(南アフリカ)WBA12位
29戦28勝14KO1敗、30歳 サウスポースタイル
身長 185cm 体重105キロ
元々はクルーザー級の選手です。この試合がヘビー級転向4戦目となります。ニックネームは「ザ・KO・キッド」ですが、ヘビー級にしてはKO率が低く、それほどパンチ力があるとは思えません。
試合展開
デュボアは相変わらず楽な相手を選びますね。会場は7万席完売と言うことですから、相変わらずイギリスのボクシング熱はすごいです。
初回、いきなりレリーナがダウンを奪う
やはりデュボアが一回り大きく見えます。デュボアはサウスポー相手なので、間合いを測っていますね。しかし、開始2分弱、デュボアがワンツーを放った打ち終わりに、レリーナの左フックがテンプルにヒットし、デュボアが足をばたつかせてダウン!立ってきたデュボアですが、レリーナの右ストレートで後退し、自ら膝を着いてダウンしました。見た目以上にダメージがあるようです。
何とか立ってきたデュボアですが、足がいうことを聞かないようで、レリーナがパンチを放つと、また膝を着きました。ほとんどパンチは当たっていません。ここはゴングに救われました。
2ラウンドはデュボア逃げ切る
まだ足取りの怪しいデュボアですが、レリーナはそれほど攻勢をかけず、前に出るだけなので、デュボアは救われました。
デュボアが右ストレートで大逆転勝利
そして、3ラウンド、残り45秒のところで、デュボアの右ストレートが顎をとらえて、今度はレリーナが尻もちをついてダウンしました。立ってきたレリーナにデュボアが襲い掛かり、最後は左アッパーでレリーナがロープに腰を落としたところで、レフリーが割って入りました。
デュボアが3度のダウンを跳ね返し。大逆転TKO勝ちで初防衛に成功しました。
2ラウンドに倒しに行かなかったレリーナの消極性が悔やまれますが、これがやはり実力の差なんでしょうね。しかし、「わしボク」はこういう試合が大好きです。ただ、デュボアの先行きには不安がありますね。