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ルイス・ネリ(メキシコ)VS山中慎介(帝拳)
WBC世界バンタム級タイトルマッチ(2018年3月1日)
ネリ禁止薬物疑惑に対するWBCの裁定については、ここではもうコメントを控えます。
ネリは25戦全勝19KO、23歳。
ネリは、山中戦後に、世界ランカーのアーサー・ビラヌエバ(フィリピン)とノンタイトル戦を行い、TKO勝ちしています。
薬の効果がどの程度なのは分かりませんが、ネリの実力は認めなければならないでしょうね。そして、さらにパワーアップしているような気がします。
山中は30戦27勝20KO1敗2分け、35歳。サウスポー。
山中の7か月半のブランクは問題ないでしょう。むしろ休養になってプラスに働くかもしれません。しかし、残念ながら山中が勝つ要素は見当たりませんね。
スピードも反射神経も全盛期に比べるとかなり落ちています。
神の左も、その威力はまだ十分倒す力があるとは思いますが、ネリに完全に読まれていますし、当て勘も悪くなっています。
ネリの左パンチをもらってからストップされるまでは、ネリのパンチには反応していましたし、決定打はもらっていません。セコンドがストップしなければ、この回はゴングに救われたかもしれませんね。
ただ、試合が続行されていても、逆転できる可能性はほとんどなかったと私は思います。
今回の再戦も、恐らく前半で倒されるでしょう。パワーが違いすぎます。
岩佐亮佑(セレス)VSエルネスト・サウロン(フィリピン)
IBF世界S・バンタム級タイトルマッチ(2018念3月1日)
岩佐は26戦24勝16KO2敗、29歳。サウスポー。
サウロンは、24戦21勝8KO2敗1分け、28歳。IBF13位。
ファイタータイプで、左右のフックを思い切り振ってきます。
パンチ力もスピードもそれほどなさそうですが、体幹が強そうで、パワーに押され、接近戦を許すようだと、後半スタミナを消耗し、かなり厳しい戦になるかもしれません。
ただ、サウロンがオーソドックスの右構えなので、サウスポーの苦手な岩佐にとっては戦い易いと思います。
うまく岩佐の距離で戦えば、得意のボディブローで倒すシーンが見られるでしょう。
小國戦は結果的には完勝でしたが、回を追うごとに小國に押され気味になってました。
口のカットによるストップがなければ、終盤、かなり苦戦したかもしれません。
岩佐の弱点は、打たれ弱いこと、スタミナにやや難があること、そしてスタミナが切れると集中力を欠き、不用意なパンチをもらうこと、などです。テクニックは一級品ですけどね。