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ジョセフ・ディアス(アメリカ)VSラファエル・リベラ(メキシコ)
WBC世界フェザー級タイトル挑戦者決定戦(2017年9月17日)
(出典:WOWOW)
この試合は、ゴロフキンVSカネロのセミファイナルとして行われました。
ジョセフ・ディアスは24戦全勝13KO、24歳のサウスポー。
WBC2位をはじめ、各団体で上位にランクしています。
オスカー・デラホーヤのゴールデンボーイプロモーションの金の卵です。
人気は抜群にあるようですが、私の好きなタイプのボクサーではありません。
一方のリベラは28戦25勝16KO2分け、1NC、23歳。こちらも無敗です。
対戦予定だったホルヘ・ララがけがをしたため、急きょピンチヒッターとして起用されました。
世界ランク15位には入ってませんが、このお試合に勝てば世界戦への切符を手にすることが出来ます。
序盤はディアスが圧倒
公式発表では、ディアスが165㎝、リベラが169㎝となっていますが、リング上で対峙した感じでは、ディアスが一回り大きく見えます。
初回からディアスがプレッシャーをかけ、パワフルな左オーバーハンドをたたきつけます。
(カウンターで打つ左ストレートはコンパクトできれいにヒットしていました)
ディアスは攻撃が単調ですね。
右ジャブで追い込み、左ストレーを打ち込み、相手が打ち返した来たところへ、返しの右フックをカウンターを放ちます。
むしろ、この右フックの方がスピードがあり、パンチに切れがある感じがします。
中盤はぺレスの右カウンターを警戒
序盤、押され気味だったリベラが中盤から、少し荒っぽい右カウンターで反撃してきます。
リベラの右は、ディアスの左よりパンチがありそうです。
強引にプレッシャーをかけていたディアスも、このパンチを警戒し、少し手数が減ります。しかし、ペースは依然、ディアスが握っています。
リベラの右が当たれば面白い展開になっていたでしょうが、ディアスは手堅いですね。
ディアスは、巧みなボクシングでリベラのパンチを封じ、パンチを見切った後半から、ボディブローでリベラを弱らせます。
倒しに行ったが粘られる
9~10ラウンドはボディが効いてガードが下がったリベラに連打を浴びせ、一方的な展開になりましたが、いかんせんディアスはパンチ力が今一つですね。
(左アッパーカットも再三ヒットしていました)
決定的なダメージを与えることが出来ません。
左のオーバーハンドは少し力みすぎて、逆にパンチにキレがなくなっているような気がします。
何とかダウンを奪おうと必死に攻めますが、リベラは打っても打っても倒れません。
ディアスのパンチ力のなさは致命的ですね。
判定は3-0(119-109、119-109、120-108)でディアスが大差をつけて挑戦権を獲得しました。
WBC王者はゲイリー・ラッセルです。
私はこのラッセルも大して評価していません。判定決着は間違いないでしょうが、安定感でディアスかな。
出来ればラッセルが思い切った勝負に出て、ディアスを倒してほしいのですが、恐らくディアスにペースを握られ、空回りしそうな気がします。