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(出典:日テレG+)
阿部麗也(KG大和)VS吉田稔輝(グリーンツダ)
WBOアジアパシフィック・日本フェザー級タイトルマッチ(2022年12月3日)
両選手のプロフィール
阿部麗也(KG大和)WBOアジアパシフィック・日本フェザー級王者
27戦23勝10KO3敗1分け、29歳 サウスポースタイル
身長173cm
2014年に全勝で新人王を獲得しましたが、翌年にいきなり判定負けして初黒星を喫しています。その後11連勝し、2019年5月、日本王者の源大輝に挑戦し、残念ながら引き分けで、タイトルを獲得できませんでした。その後の、挑戦者決定戦でも佐川遼に判定負け。しかし、2021年11月に最強挑戦者決定戦で、渡部大介にTKO勝ちして、2度目のチャンスを手に入れ、2022年5月、日本王者の丸田陽七太にダウンを奪う快勝で2冠王座を獲得しました。
吉田稔輝(グリーンツダ)WBOアジアパシフィック1位・日本2位
10戦全勝5KO、26歳 サウスポースタイル
大学時代、日本拳法の王者だったようですね。そして、阿部同様、2019年の全日本新人王です。2022年8月にジョンリエル・ラモナル(2019年10月に和氣慎吾にKO勝ち)に2RKO勝ちしました。
展開予想
丸田は最後まで阿部の左のタイミングをつかむことが出来ませんでした。おそらく吉田も阿部の左には苦労するでしょう。阿部の判定勝利は動かないと思います。
試合展開
静かな立ち上がり
サウスポー対決になりました。お互いちょっとやり難そうな感じですね。序盤、前田はまだ距離感がつかめず、パンチは阿部にすべてかわされます。先に間合いをつかんだのは阿部のようです。阿部のディフェンステクニックは一級品ですね。
3ラウンドからお互いのパンチがヒット
3ラウンドあたりから、前田も間合いがつかめてきたようです。ようやくパンチが当たるようになってきました。距離が詰まって、お互いのパンチが当たり出します。前田が前に出て、阿部がカンターを狙っています。4ラウンド中盤から、今度は阿部がプレッシャーをかけます。
前田も下がりながら、応戦します。もっと阿部の一方的な展開なると思いましたが、前田もなかなか頑張りますね。しかし阿部の左は前田もタイミングをつかみにくいようです。
後半前田が盛り返そうとしますが
後半、前田はなんとか手を出して前に出て、動きの速い阿部にパンチを打ち込みます。しかし、阿部も速いパンチを返します。お互いヒッティングにより目と口をカットしています。前田のパンチがヒットしますが、阿部も左を返してきます。一進一退の攻防が続きますが、クリーンヒットの数ではやや阿部が上ですね。
終盤、何とか倒したい阿部
阿部の手数が増えてきて、何とか倒して勝ちたい阿部ですが、前田も必死に応戦してきます。随所に上手さを見せる阿部がペースを譲りません。
最後の2ラウンド、何とか挽回しようと前田が攻めます。しかし、右目のカットが気になる阿部は、下がりながら逃げ切り態勢に入った感じです。なりふり構わず前に出てパンチを放つ前田ですが、阿部は左のカウンターを返します。
判定は2-0(114-114,116-12,117-111)で阿部が初防衛に成功しました。114-114はないと思いますよ。でも、前田もまだまだこれから期待ができる選手だと思います。阿部は圧倒して勝ちかったでしょうが、やはり随所に上手さをみせ、明確な勝利だったと思います。何とか世界戦のチャンスをものにしてほしいと思います。