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IBF世界ミニマム級タイトルマッチ(20204年7月28日)
重岡銀次朗(ワタナベ)VSペドロ・タドゥラン(フィリピン)
両選手のプロフィール
重岡銀次朗(ワタナベ)IBF世界ミニマム級王者
12戦11勝9KO1NC、24歳 サウスポー
身長 153センチ リーチ 156センチ
アマチュア戦績が56勝1敗となっていますが、この1敗は兄優大との試合で、ゴングが鳴るとともに棄権したため。従って、銀次朗はボクシング人生では、実質負けたことがないということです。そして、2023年1月、IBF王者のダニエル・バジャレスに挑戦しましたが、王者の負傷で試合続行不可能となり、試合は無効となりました。その王者は負傷を理由に防衛戦ができないため、元王者のクアルトと暫定王座決定戦行い、9RKO勝ち暫定王座を獲得しました。2023年10月には、バジャレスと再戦し、5RTKO勝ちで王座を統一しました。2024年3月にジェイク・アンパロに2RKOで2度目の防衛に成功しています。
ペドロ・タドゥラン(フィリピン)IBF1位
21戦16勝12KO4敗1分け、27歳 サウスポー
身長 163センチ リーチ 164センチ
2019年9月にサムエル・サルバとIBF王座決定戦で4RTKO勝ちで王座を獲得しました。バジャレスには負傷判定で初防衛に成功しましたが、クアルトに判定負けで2度目の防衛に失敗。2023年12月にジェイク・アンパロに判定勝ちして重岡への挑戦権を獲得しました。
展開予想
両選手は3人の同じ相手と対戦しています。パジャレスとは重岡が5RTKO勝ち、タドゥランは引き分け。クアルトも重岡はKO勝ち、タドゥランは2敗しています。そしてアンパロには重岡がボディブロー一発で倒しているのに対して、タドゥランは判定勝ちです。
ボクシングに3段論法は通用しませんが、この差は明らかに重岡の方が圧倒的に強いことを示していますね。あとは、タドゥランが1度もKO負けがないということなので、重岡が何ラウンドに倒すかがこの試合のポイントになってきそうです。
試合展開
アップライトに構える重岡は、それほど身長差は感じられませんでした。しかし、パワーの差は予想以上でしたね。
序盤はパワーで押してくるタドゥランに対して、的確なパンチで重岡が応戦していました。
しかし、中盤からはそのパワーに押され気味で、重岡の得意のボディブローも効果がなく、タドゥランのパンチをまともにもらうシーンが多くなり、後半は完全に重岡が劣勢に立たされ、9ラウンドにロープに詰まり連打を浴びるとレフリーが試合をストップしました。
ボクシング人生で初の黒星を喫した重岡のダメージが大きく、試合後はタンカで運ばれるほどでした。
タドゥランは9ラウンドTKO勝ちでタイトルを獲得し、重岡は3度目の防衛に失敗しました。「どうした?重岡」。