目次
(出典:日テレG+)
豊島涼太(帝拳)OPBF・WBOアジアパシフィックウェルター級王者
18戦15勝9KO2敗1分け、26歳 オーソドックススタイル
アダム・ディウ・アブドゥラハミド(フィリピン)フィリピンウェルター級王者
27戦17勝9KO10敗、27歳 オーソドックススタイル
試合展開
序盤からフィジカルで勝る豊島がボディ攻撃を中心に、押し気味にラウンドを重ねていきます。4ラウンド終了時点で、アブドゥラハミドの右耳がかなり腫れていました。そして、5ラウンドに豊島が連打で畳みかけると、あっさりダウンし、レフリーが試合をストップしました。豊島の完勝でしたね。
世界ランクに名を連ねていますが、残念ながら、この階級で世界を狙うのは無理です。「わしボク」は小原佳太と日本人最強決定戦をやってはしいと思います。
アンダーカードも、帝拳ジム期待の選手が登場し全員大活躍しました。目についた選手を簡単にご紹介します。
S・ライト級8回戦
李健太 2RTKO キム・ムーヒュン(韓国)
(出典:日テレG+、抜群のタイミングで左が顎をとらえました)
キムは韓国のライト級王者で、WBOアジアパシフィックライト級9位にランクされている実力者ですが、2ラウンドに李が、まるで山中慎介さんを彷彿させるような見事なタイミングの左一発で、倒しました。これで、5戦4勝2KO1分け。26歳のサウスポーです。
S・フライ級8回戦
矢代博斗 4RTKO スパーポン・ハンビチャチャイ(タイ)
(出典:日テレG+)
矢代は2戦全勝2KO,25歳。叔父は元日本S・フェザー級王者の矢代義光さんです。元世界チャンピオンの三浦隆司さんとの激戦を思い出しますね。結局、三浦さんにKO負けして、引退しました。相手の選手は、3戦全勝2KO,26歳。元IBF世界チャンピオンを父に持つタイ期待のホープです。
サウスポー対決でしたが、矢代は素晴らしい選手ですね。元世界チャンピオンの息子に対して、積極的にボクシングを展開し、4ラウンドに矢代が攻勢に出たところで、タオルが投入され、TKO勝ち。一方的な勝利でしたね。フィジカルが強く、攻撃も多彩で、パンチ力があるのが魅力です。一つだけ心配なのは、顎が細いことですね。打たれた時の耐久性がどうか、です。
ライト級6回戦
浦川大将 4RTKO ピーラパン・ジャッカン(タイ)
浦川は、2020年の新人王です。8戦7勝4KO1敗、25歳。ピーラパンは9戦8勝7KO1敗、21歳のハードパンチャーです。身長178cmと恵まれた体格の浦川が、体格を生かして前に出ます。ジャブを突いてストレート主体のボクシングです。2ラウンドにバッティングで左目をカットしましたが、ハンデをものともせず積極的にボクシングを展開し、4ラウンド開始早々、抜群のタイミングの左ストレートで顎を打ち抜き、ピーラパンがダウン。レフリーがすぐに試合を止めました。ピーラパンはしばらく立つことが出来ないほどの強烈なパンチでしたね。浦川のボディブローも効果的でした。
(出典:日テレG+、抜群のタイミングの強烈な左ストレート)